それっ、て…誉め言葉?じゃ…ご褒美ほし…… (天井を見つめるところに割り込んできたハーシュの顔をぼんやりと虚ろな目で眺めながら口調だけはいつも通りで、しかし口端をあげる力はなく) …… (自分の口から『負けた』というのは悔しいらしく、しかし喉は水分を求めていて、何も言葉は発さぬままグラスを持つ相手の手に自分の手を添えるとグラスを口につけて少しずつ水を飲み)