海賊と幻の宝【海賊／ファンタジー／ロマン／仄々／初心者歓迎】

【娯楽室】

あら、それはごめんなさいね。でも今安眠されたら私が困るのよ。
（相手の反応と身体を起こして話を聞く姿勢になった事で溜飲が下がったのか、やや険のあった空気をふっと和らげれば形ばかりの謝罪を述べて書類を構えていた手を下ろして。次ぐ軟派な台詞は相手の常であり、最早突っ込むのも面倒なのか慣れた様子で「当たり前でしょう？そうでもなきゃ、わざわざ起こしたりしないわ」と軽くあしらえば書類を留めていた紐を解いて広げて見せ。しかしその内容はと言えば少女が自らの口から語った事と合致する、少しばかりの既知の事実のみ。相手が一通り目を通したタイミングで口を開けば「いくら誰かさんのせいで逃げるように出航する事になって、慌てて収集したにしても……ちょっと、ね。あの子を閉じ込めていた"パパ"はよほど周到みたいよ」と述べて肩を竦めて。人物像はおろか、"海賊の約束"であるチョーカーの入手時時期・経路も不明。少女を奪われた相手方の行動も未知数であり、どうするの？と問うような、それでいて少しだけ楽しげな視線を向けて相手の反応を待ち）