ぬし 2017-04-10 18:19:02 |
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>進藤殿
…ふむ、之は珍しい御方の御出座かのう。
(新都へ片方の足を踏み入れた時背後で聞こえた車の僅かなブレーキ音に反応しチラリと後方の様子を伺えば其処にはこの辺りには全く相応しくない所謂高級車が。この辺りの者では幾ら富める者と雖もたかが知れており、あの様な車を持てる筈はなく、だとすれば其の持ち主は必然的に新都の、更に此方からは全く中の様子を伺うことの出来ぬ窓ガラスからは持ち主がこの国の中枢に近い人物であることを示している様な物で、一度踏み入れた足を戻すと其方へと向き直り。わざわざ其処で止まったということは自分の正体を知っての事の筈、ただ傍に護衛の車は見当たらず全く無用心としか言い様が無く、中の人物が如何に温室育ちかが伝わってくるようで、仮令此処で自分が相手をせずともそんな場所に高級車等で停車すれば既に周りの人間達もその中の人間の正体には薄々勘づいているのか殺気立ち始めており只事では済まないのは確実、仕方無しと鉄扇を抜き閉じたまま腕で殺気立つ住人達を牽制するとからんと下駄の音を鳴らし警戒を悟らせぬよう車へ近付き、僅かばかり距離を取ったままよく通る声で車内にいるだろう人物に声を掛け)
聞こえておるなら我と話せ。
貴殿は我の正体もわかっておるのじゃろう。
何の為に此処へ来た、忌まわしき新都の人間よ。
見た所護衛も無いようじゃが、理由が理由ならば我だけでなく此処にいる皆が貴殿を新都へは帰すまい。
(/此方こそ素敵な息子さんと絡ませて頂き光栄の極みです…!不束者の息子ですがどうぞ宜しくお願い致します。)
>灯堂
おお、灯堂。この様な場所で会うとはのう。
近う寄れ、美味そうな大福を分けて貰ったのだ。
一つやろう。
(前に僅かに貸した金で小さな店を構えたという少女から少しだが礼にと貰ったばかりの苺大福を道端の段差に腰掛け面を器用に口元だけずらして食していると険しい顔をした相手の姿、思わず呼び止め手招きを一つ。仲間達は皆、自分も含めてだが家族達の状況が悪い者が多く、自分の出来る範囲で面倒は見ているものの手には負えないケースも多々あり、相手の家族はその最たる例で、近しい情報屋に内密に調査を依頼しているものの見つかってはいないのが現状で。自分の家族が惨殺されたあの日の光景を忘れる筈はなく、家族との離別は何処か空虚さを残すもので、相手の家族の場合何処かしらで生きている可能性がまだ高いのだから何とかしたいとは思っているものの上手く行かない現状は明らかに自分の力量不足、先程の相手の険しい顔も恐らくその類だろうと考えながら相手に大福を一つ差し出し)
(/素敵な息子様に絡ませて頂きました、どうぞ宜しくお願い致します!)
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