眠り鼠 2017-03-22 17:02:22 |
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>ローザ
( 嗚呼、酷く気分が高揚する。未だ忌々しい太陽が燦々と顔を覗かせているにも拘らず自ずと不死の体躯の心臓が高鳴るのは、先刻茶会中に女王の召使いより配布された手紙に因る物。鮮血、否 彼女が愛して止まない赤薔薇の花を彷彿とさせる真っ赤な手紙に丁重に貼り付けられた紫色をした薔薇。たったそれだけの事に性懲りも無く高揚が抑えられ無いのは、屹度その意味を知り得ているからである。繰り返しの茶会はその場で一時解散となり、こうしてバディの少女の捜索に各々繰り出して数十分程経っただろうか。常々鬱陶しいまでの陽気な歌を奏でる毒々しい花々が、なにゆえかこの時ばかりはバラードを囀っていて。珍奇な景色に首を傾げると同時に興味が頭を擡げ、花々が見詰める一点に銀色の眼を向け。其処には花々に囲まれへたり込む見慣れぬ少女の姿。周囲に木霊するバラードと相俟って安っぽい映画の様なその場面に、何とは無しに事を理解すれば周囲に浮遊するピクシー達を片手で払い除け、彼女の元へ近付きしゃがみ込めば「 ───此処、こわい? 」と、ぶっきらぼう且つ他意の無い問い掛けを一つ。 )
( / 稚拙乍も早速絡ませて頂きました!ロルテ内容が余りにも素敵な物だったので、お返事を考える時間が非常に楽しかったです…!改めまして、この度は参加の程有難うございます。至らぬ主ですが、何卒宜しくお願い申し上げます! )
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