魔法の時間(ﾌｧﾝﾀｼﾞｰ/1対1/nl/練習)

この街は商売や観光に力を入れているからな、それに最先端のファッションにも敏感だから結構お洒落な店が多いんだ。(いろいろなお店に興味津々なヘレンな様子を見れば、ラクアに連れてきて良かったとロイドは嬉しそうになり、問題は自分の所持金が少ない事で周りに聞こえないくらいの小声で「まぁ、お金がないから買えるかどうかが分からないが…」と申し訳なさそうに独り言を呟き)

ん？俺は大丈夫、むしろこの歌が好きな位だ。だが、大抵の奴は聖歌を聞いたら死ぬだの、雑音のような酷い音だのとか言っていたな…魔王なんか聞いただけで気分が悪くなるから聖歌なんか消えてしまえばいいとか言うし。(ヘレンに聖歌を聞いて大丈夫なの？と聞かれれば、自分は平気処かむしろ癒されると話し、自分以外の魔物は聞いただけで死ぬと怖れたり、黒板を爪で引っ掻いた音のようだと言う者、モンスター達のトップである魔王ですら不快になる音楽らしいと話し。どうやら、人間と魔物で美的センスがずれている箇所があり、聖歌などの神聖な歌は効果を抜きにしても嫌がる魔物が多く、例外はロイドのような比較的に人間に近い感覚や考え方を持つ変わり者の魔物ぐらいで)

本来はここで食料やアイテム、装備を買い揃えて旅の準備をするんだが…今は全て買い揃えるだけのお金がない。とりあえず、次の目的地を決めるための情報収集を兼ねて依頼がないか聞き込みでもしてみるか…(本来ならヘレンと一緒に楽しく買い物っていう事をしたかったが、お金がないのでそれができないようで。ロイドは小さくため息をついて腕を組みながらしばらく考え込んだ後、情報収集を兼ねた依頼を探すための聞き込みを行おうとヘレンに提案をし)