匿名さん 2017-03-03 20:16:49 |
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っ一度見てしまったのだから、知ってしまったも同じです。――それならしっかりと理解しておいた方がいいと思いませんか?
(頭を撫でられると少し怯んだものの、後に続いた相手からの言葉は自身にはまるで挑発のように聞こえ、負けるものかとこちらも真剣な目で見つめ返し。手品であればここまで隠すこともないだろう。となれば何か理由があるのだろう。嫌がる素振りを見せるわけでもないので、もう一押し、とばかりに首を傾げ)
…信じるか否かは君次第だ。まず先程のコレだが__
(脅しめいた言葉も彼女には効かないらしく、輝きの衰えぬ瞳に圧倒されてしまうと何を言っても無駄だろうと悟り、上記を述べながら帳場に置いていた例の竹筒を手に取るとコンコンと打ち付け。先程のお喋りな管狐が竹筒からしゅるりと顔を出すなり"あーもう…旦那は誤魔化すのが下手っぴなんだから。"と文句を垂れて。「管狐という妖だ。あと二匹居るが人見知りでな。」と管狐の言葉を無視しつつ簡潔に説明をしたなら、管狐は彼女の周りをくるくると回り。)
此処は普通の人間には見えない。…妖の古書店だよ。
わ、ぁ……。さっきお話していた子ですよね。可愛らしい
(管狐と称されたそれは確かに狐のような姿をしていた。するりと伸びる特徴的な尾以外は。小言のような言葉もその選びがとても愛らしく、クスリと笑って目線を合わせるようにして。「あとのお二人にも今度お会いしたいです」とまるで友人を紹介される時のように自然な口調で残念がってから、くるくると自身の周りを回る管狐を微笑ましそうに見守り。「え?だけど、明かりが点いていた時には普通に見えました。今日はそれよりもはっきりと」普通の人には見えないと言われれば動かしていた視線を相手へ合わせて。不思議そうに首を傾げ)
あまり褒めてやらないでくれるか。直ぐ調子に乗っ__
"ホントー?僕この子気に入ったー!"
はぁ…。お客様の前で余りはしゃぐな。
(自分が言葉を終えるよりも先に遮るように言葉を発した管狐に深く溜息を吐くと、より一層周回に磨きがかかる前に、やれやれと溜息を吐きながら管狐の尾を掴んで捕らえ「その内会えるだろう。」と言葉を続け。視えた事を不思議がる彼女に「先程自分で言っただろう?栞のおかげで来られた、と。私が作った物だから僅かだが妖力が移っている。無ければこの店も管狐も、本来は視えないんだよ。」捕らえられたままの管狐はそれにウンウンと頷き。 )
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