主 2017-03-01 13:41:16 |
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>ALL (遅筆なのでやり取りはどなたかお二人までに限定させてくださいorz)
…感動した。
(どこもかしこも押し合うような雑踏に揉みくちゃにされながら、ぽつりとそう呟いた。時刻は午後9時。日は完全に落ちて、白く染まった吐息が煙草のけむりのように立ちのぼっては、夜陰のなかに吸い込まれてゆく。本日行われた佐倉みかるの電撃慰問ライブは学園の多目的広場を利用して行われた。今を輝くトップアイドルの芸能が披露されるとあって、特等席はものの数分で埋まり、一が任務終わりに駆け付けた頃には広場から人が溢れ出てしまうほどの賑わいを見せていた。仕方なく観衆の外れの方におさまり、粛々と彼女の歌に聞き惚れていたのだが、時が深まるにつれて観客は続々と増えてゆき、ライブが終わる頃には四方八方から文字通りの意味で「踏んだり蹴ったり」な状態になっていた。「日本家の男児として浮わついた娯楽に浸るべきではない」という祖父の指針から表立って彼女のライブに顔を出す訳にはいかず、学園の購買部から適当に(そしてかなり迅速に)みつくろった安物のパーカーのフードを目深に被ってこの場に臨んでいた。なので頭部はそこそこ温かかったが、春先の夜の冷気をはらんだ風が起こる度にかじかんだ手が痛んで仕方なかったし、安物のパーカーの生地は肌にチクチクと不快な感覚をあたえていたので、ライブの余韻に浸ることは諦めて早々と自室に撤退することにした。
興奮冷めやらぬ人混みをどうに掻き分けて群衆の外に出たところ、いつの間にか広場を囲むようにして立ち並んでいた屋台の数々をみとめ、思わず目を丸くした。セミどころか、まだウグイスさえ鳴いていないのに、ちょうちんの赤々とした光や裸電球のオレンジ色のきらめきが地面に影を落とす様は、どこか不思議な風情があった。)
へえ…春宵の屋台とは珍しいな。そういえば、小さい頃静さんに連れられてよく祭りの屋台に行ったっけ…
(幼馴染みとの古い記憶を思い起こしてくすりと笑うと「折角だから」と、大判焼きの屋台の列に並んでみることにした。たっぷりと砂糖が練られた小麦の生地が焼き型の上でじゅうじゅうと音を立て、なんともいえない甘い香りを放っている。ふと、小銭の持ち合わせがあったかどうか気になり、懐から財布を取りだそうとするが、寒さで固まった指先が思うように動かずその場に財布を落としてしまい)
(/参加許可ありがとうございます!久しぶりのなりきりなので色々とご迷惑をおかけすることがあると思いますが、皆様のご子息・ご息女様の素敵な設定を活かせるよう頑張りたいと思います( ー`дー´) 早速みかるさんのアイドル設定を拝借しちゃいました。キャラのイメージと違うような描写がありましたらおっしゃってください!)
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