パラレルワールド

>>オーウェン

こう考えてみるのはどうかな。君は軍隊から引き抜かれて恐竜の調教師になったよね。軍も調教師も生命に関わる仕事だ、生命を守る事も奪う事だってできてしまう。そんな中で愛する女性を守り恐竜達を尊重できる君は必要とされているからこそそうなったんじゃないかと僕は心底思うよ。
どういたしまして、時には役に立たてる事が光栄だ。

謝る事じゃない、押し黙って静まり返るより笑い声がある方が楽しいから。
(よい歳した男が笑われるのは気恥ずかしくもあるし、笑いを誘った事がイギリス人大好きなユーモアのセンスを示しているような気もして頭を縦に動かし柔らかく否定。栗鼠は笑う肩の上でキョロキョロ、笑われた本人もキョロキョロ「その立派なライフルで狙われたらひとたまりもないだろうなぁ。」腕の太さからして全体的に強そうな友人、いかにおっかない肉食獣も尻尾を巻いて逃げて行きかねぬ真顔につられて表情引き締まり。「完全に一緒じゃなくても、君に似合うのを探せば良いんだ。そう、彼女とね。」悩むならいっそ恋人に選ばせれば万事解決と断言。ひしょげた髪をべたべた撫で付けあらまオールバック状態「それにしても風邪を引いたらサバイバル生活も出来ないよ。」隣に失礼して何の意味も持たずに流れ行く川の乱反射にギュッと目を瞑り。)