**可愛ければ問題なし！　（　非募　）

「お姉ちゃん見て見て！チーズケーキ作ったんだ、上手でしょ？」
「誰の許可があって“俺の”お姉ちゃんに触ったの？…これからも学校に通いたかったら、二度とお姉ちゃんに近付かないで。」

「ふふ…お姉ちゃん、かわい。もっと僕に可愛い顔、見せて。」
「…お姉ちゃんには敵わないなあ、もう……」


名前／日向 郁（ひなた いく）

年齢／14歳（中学三年生）

身長、体格／160cm、細身

容姿／生まれつき色素の薄いミルクティー色の毛髪は天然パーマでくるくると癖があり、それを活かすため、ややミディアム寄りのボリュームのあるショートヘア。少し長めの前髪をヘアピンで纏めたりゴムで結んだり、気分によっては襟足をちょこんと結わえることも。顔の輪郭は線が柔らかく少し丸みがあり、眉は適度に細く整え、二重瞼で大きく丸いたれ目がちな瞳を縁取る睫毛は男性にしては長く、低めの鼻とぽってりした厚みのある血色の良い唇とほのかに桃色に発色している頬も相俟って、幼く少女のような愛らしい顔立ち。当然髭なんて生えてない。体格は細身で一見すると華奢だが、実は程良く鍛えているのでちゃんと適度に筋肉があり、姉に愛でられるためにも体型の維持には細心の注意を払っている。校則よりも自分の可愛らしさを演出することを優先し、制服はわざと大きめのものを着て袖を余らせ意図して着崩している。私服は基本的に自身の髪色に合わせた暖色系のものを好むが、可愛い且つお洒落なもの、自分に似合うものであればなんでも着る。ダサいなんてもってのほか。

性格／お姉ちゃん至上主義。年齢の割に幼い童子のような我儘な立ち居振る舞いが目立ち、スイーツが好きだったり料理上手であったり、特に菓子類を作る腕前は際立っている。それは自分がお菓子好きということもあるが、ひとえに大好きな姉の喜ぶ顔が見たいから。自分自身の容姿を極めて客観的に把握しており、何かしら不都合があれば意図して少女的な仕草を演出してその場をしのぐこともしばしば。姉の前では甘えん坊で独占欲丸出しのヤキモチ妬きなのだが、それでも優しい姉の前ではあくまでも「純粋で可愛い弟」であろうと努力している反面、姉の目がない周囲の人間に対しては姉とお近づきになろうとする男共への牽制に余念がない。性格が悪い、二面性がある、計算高い、あざとい＿＿などという悪評は郁自身も重々自覚しているが、それは全て愛しい姉に愛されたいがため。そのためにはいかなる手段も選ばない狡猾さを内に秘めている。

一人称／姉の前では「僕」、それ以外では「俺」

備考／物心ついた頃には既に実の父親は亡くなっていて、自分にとって唯一で最大の存在であった母親は良縁に恵まれて現在の父親と結婚する。同居を始めた当初は母を奪われたという気持ちが強く、父に対してもその連れ子である姉にも反抗的に振る舞っていた。けれど、それでも優しく暖かく接してくれる二人に徐々に心を開いていき、特に長い時間一緒に過ごした姉に対しては次第に依存するようになり、「より姉に可愛がられるにはどうすれば良いか」ということばかり考え、第三者から見ればそれはいっそ異常なまでの執着となっていく。
姉より低い身長も、実のところコンプレックスではあるが姉が「可愛い」と言ってくれるならそれで良いかと最近では思い始めている。加えて、自分の外見がお世辞にも男らしいとは言えないことも自覚済みで、昔は嫌だったが今は容姿を最大の武器として利用するまでになった。姉を独占するためだけに、姉に近付く男に気のある素振りを見せて好意を姉から自分へ引き寄せる、という振る舞いも珍しくない。
お化けも虫も全然怖くない（但しお姉ちゃんの前では別）のだが、幼少期のトラウマから雷だけは大の苦手で、これだけは怖くないと言い張っているのだが持ち前のあざとさでは恐怖心を押し隠せない模様。



（／弟くんのPF完成しましたので、早速貼り付けておきますね！

苗字は勝手ながら「日向」を採用させていただき、再婚のあたりもご提案頂いたものを踏まえつつ勝手に設定したところもあり…その上、作っているうちになんだかちょっとヤンデレっぽくなって盛り過ぎてしまった感がどうにも否めないので、イメージと違う部分があれば遠慮なくご指摘くだされば幸いでございます( 土下座 )　）

「聞いて聞いて、昨日ね、郁がねすっごい可愛かったんだよっ。――て、ちょっと行かないでってばー！」
「郁ー。明日さ、友達とカラオケに行ってくるんだけど…服選んでくれないかな？…お願い！」

「かわいーなぁ…。私、郁がいれば他には何にもいらないかも。…それぐらい大好きってこと！」


名前 ： 日向 悠葉（　ﾋﾅﾀ　ﾕｳﾊ　）
年齢 ： 17歳（高校2年）

容姿 ： 身長162cmで太りにくい体質なため少々痩せ型。今は亡き母の明るめの茶髪で光に当たり具合によれば赤茶色にも見える。ストレートのミディアムヘアで前髪は目に少しかかる長さで普段は左流しにして前に来ないようにヘアピンで固定している。毛先が痛まず綺麗に保たれているのは母が自分の髪が好きだといっていてくれたから。故にどれだけ洒落っ気が無くても髪の手入れは欠かさない。瞳はパッチリとした二重で目尻がわずかに下に垂れ下がっている。色は髪色と同じくブラウンで彩られている。右に泣きぼくろが有り、顔の輪郭は少しほっそり、唇も少し小さめなため美人さんに見られることが多いが笑うとえくぼができるため可愛いと言い変えられることも多少。制服は着崩すことなくちゃんと着るところに真面目さが現れる。冬場には必ずセーターを着用するなど寒がりなところも。プライベートでは特にお洒落を気にかけることがなく、外出がなければジーンズとTシャツで過ごすことも多数。友達と出かける際には、ファッションセンスがある弟に頼み込むこともしばしば。

性格 ： 誰もが認めるお人よし。相談事や、頼まれごとが断りにくくていつの間にかいろんなことを抱えて一週巡って自分が苦労していることも。しかし、文句は一切言わずに自己主張もあまりしないため大人しめな印象がある。子供の面倒を見ることが大の得意で近所の子供たちからもモテモテ。素直で、人を疑うということを知らない純粋さが有り、しっかりしていそうで意外なところで抜けているなど少々危なっかしい性格。起こる事がないわけではないが、弟に関してはものすごく甘い。最終的には、しょうがないなぁと許してしまうほどの甘やかしっぷり。弟のあまりの可愛さに、周りの友人についついその可愛さを語り、ため息をつかれることも少なくはない。ずっと一緒にいることが多いせいか、自分以外の女の子といれば知らずにヤキモチを焼き、その子の目の前で後ろから抱きついてみせるなど無意識に自分のものだと主張してしまうほど実は独占欲が高い。一生離れないことを信じて疑わないほど弟に依存気味。弟君がいればなにもいらない。

一人称： 私
二人称： 親しい人には名前呼び、それ以外は敬称をつけて苗字呼び。弟は郁と呼ぶ。

備考 ： 物心が着いた頃に交通事故で母親を亡くす。母親が大好きっ子だったため長いあいだふさぎ込んでしまったこともある。男手一つで育ててくれた父親には言葉で表せないほど感謝しており、結婚も心から祝福していた。新しい母親にも直ぐに懐くがいつまでも心を開かない弟にめげずに声をかけ続けた。開いてくれてからは、一人っ子だった自分に可愛い弟ができたことが嬉しくて自分から面倒を見ることを買って出た。共に過ごしていくうちに、弟にすっかり依存してしまう。周りからはそれを指摘されたが、自覚はしていない様子。
部活動は未所属、代わりに生徒会副会長を努めておりたまに帰りが遅くなってしまうことも。それでも、友達の誘いを断るなど弟のためすぐ帰るようにしている。仲のいい友人からは、「ユウ」という愛称で呼ばれている。恋愛は全く興味がない。ゆえに弟への愛も家族でのでしかない。
弟の雷嫌いは知ってるが特にそれについて言う気はない。ただ怖がっている傍に寄って雷が収まるまでずっといてあげることしかしない。逆に、幽霊などが苦手。幽霊屋敷なんてもってのほか。しかし番組や映画は、見なきゃいいのに気になってみてしまうタイプ。結局は、夜なかなか寝付けなくなることも。




（／　予想以上の可愛さになんともいません…現在背後は画面の目前で悶絶しております←。いやもう、文句のつけようがないですよ！少々ヤンデレチックでも、郁君だから許します！可愛いという言葉しか出てこないです…。

此方も、PFを作ってきましたので目を通していただければと思います。お姉さん、というよりはちょっと抜けてるのを押し出したようにも見えます…、なんか郁君がいなきゃダメなお姉さんになっちゃいました。どこか不備がございましたらご指摘お願いします！　）

　

（／此方もPF確認致しました！
危なっかしい美人なお姉ちゃん最高ですね、子ども達にモテモテということで郁が嫉妬に狂いそうになる光景が目に浮かぶようです…！お化けから守ってあげなくてはなりませんね( きりっ )

早速絡みを、と思ったのですがまず先にロルの萌萎をお伺いしてもよろしいでしょうか？ご希望のロル数などもありましたら教えてくだされば…）

（／　ロルは、中から長ぐらいの長さがいいかなぁと思ってます！あと、最初はどちらから出しましょうか？）

　

お姉ちゃん！駅前のケーキ屋さん、今日新しく抹茶ケーキ発売するんだって！一緒に行こーよー。
（ ある晴れた日曜日の朝、起床して洗顔を済ませ髪を櫛で整えながらスマホでニュースや近隣の情報をチェックしていると昨夜の時点では明らかにされていなかったスイーツの新発売の記事が目に飛び込んできて、これは姉とお出かけするチャンスだと意気込んで洗面台から離れるや慌てて階段を駆け上がり、相手の部屋の前で立ち止まってはドアを数回ノックし、扉越しにも明らかな甘えた声音で姉を外へ誘い出そうと試み ）



（／了解です！
ひとまず此方から回してみましたが、いかがでしょうか？字数やシチュエーションなど、差し障りがあれば随時ご指摘願います。）

　
…え、本当!?行く行く！
（特に予定もなかった本日。いつもどおりTシャツとジーンズで着替えを済ませてしまえば、朝食と簡単に髪等を整えに行こうと扉に向き合ったところで数回のノック音。ついで聞こえてきた可愛らしい我弟の声。その内容に目を輝かせれば、流石甘いものには目がないといったところか即答で肯定の返事を返して。しかし、駅の方まで行くとなるとこの格好では少々まずいと現在の格好を見下ろし。ドアのノブを捻り、隙間から顔だけを覗かせ、「えっと、郁？…洋服とか選んでもらってもいいかな？」そこらの男の子にしてはファッションセンスがいい弟。こういうのに関しては、プライドなんか気にせずに頼ってしまえばいいことは長年の経験から知っていて。申し訳なさそうにしながらも首を横に傾けて。）

　

（／　ありがとうございます!!いえいえ、特にはございませんよ。寧ろ、私の語彙力が大丈夫なのか心配なのですが…。特になければ、背後会話は蹴ってくださって構いません。また、用がありましたらその都度お声かけいただけたらと思います。）
　
　

もう、仕方ないなぁ。今日だけだからね？
（ 余程のことがなければ断られることはないだろうという自信半分不安半分であったが、扉の向こう側から相手の色好い返事が聞こえてくれば安心してほっと胸を撫で下ろして。ややあってドアが開きその隙間から大好きな姉が顔を見せたが相手の姿は相変わらずのＴシャツとジーンズという服装で、首を傾げてコーディネートを依頼されれば表向きは呆れたような溜め息と共に了承するけれども内心は頼られることがとても嬉しく、あらかじめ頭の中で相手に似合いそうな服装を思い描きながら「それじゃあ部屋の中に入ってもいいかな？」と小首を傾げて上目遣いで問い掛け。 ）

ありがとう、郁！もー、ほんと大好き！
（了承の返事をもらえれば、わかりやすく表情を輝かせて。扉を開ければ、首に手を回してぎゅーと抱きついてはそのままお礼を述べて。口調では仕方がないといった風ではあるものの、頼めば悩むことなく了承してくれる相手。本当に優しいなぁと、よほど嬉しいのか頬を緩めて。満足のいくまで抱きついたあとぱっと、相手から離れて。「部屋は…うん、散らかってない。入っていいよ」既に遅い気もするが、ちらりと後方に目線を向けてだいたい片付いていることを確認すれば向き直りにぱと笑顔を咲かせた後、もてなすように先に部屋の中に入っては隅っこにあるクローゼットを開けて。）

　
　

えへへ……僕もだよ、お姉ちゃん。
（ ドアを開けた途端元気良く抱き着いて来られれば驚いて一瞬目を丸くするもそれは嬉しさからたちまち笑顔に変わり、自分からも両手を相手の背中に回しては照れたような声音で素直に好意を示し。姉が離れて自身の求めに応じて部屋の中に導き入れてくれたので、「お邪魔しまーす！」と明るく声を上げつつ室内へと足を踏み入れ、 然り気無く部屋のレイアウトを確認しながら相手の傍に歩み寄り自らもクローゼットの前に立つとそこにある多種多様な洋服へと視線を向け、そのうちワンピースとミニスカートを一着ずつ取り出してはコーデの方向性を決めるべく一つ問いを投げ。 ）
んー……お姉ちゃん、今日は何色の気分？明るめ？暗め？

（クローゼットの中には、一、二回しか来たことがないという眠ったままの服が多く。これではせっかく買っちゃったのに無駄になって勿体無い気もするなと改めて感じつつ、ちゃんとしたファッションの勉強でもしようかなぁと思い当たるも結局行動に移すことがなかったためこうして未だにラフな格好をしているわけで。問いかけられたものに、そういうものも関係してくるんだと感心しつつ、「明るめ、かな。今日いい天気だしさ」シンプルな色を基調としたカーテンの向こうに見えるのは、雲一つない空で。こんな日に暗い色は似合わないよねと、相手に笑いかけ。相手もつミニスカートとワンピースを見つめれば、こんな服持ってたなーと買った当時のことをしみじみと思い出し。）

　

りょーかい。それじゃあねぇ…
（相手の視線に誘導されるように自身も束の間窓の外へと目を向け、そこに広がる晴天を目の当たりにし成程姉の言う通りだと頷いては再びクローゼットへと視線を戻して。姉から得た回答と今日の気温を考慮して、厚手のクリーム色のニットワンピースと黒タイツ、フェイクファー付のフレンチベージュ色のコートを選び抜いては「はいどーぞ！」と満面の笑顔と共に相手に差し出し。相手が受け取ってくれたら己は部屋の外に出て自分の支度をするつもりで。）

　
おぉ…なんか専門的なことは分かんないけど…、可愛い！
(自分の意見をもとに、せっせと服を選んでいく姿を見つめて。真剣そのものの表情は、いつのの可愛さは影を潜めどちらかというと格好良い部類にも入りそうな気がして。中学校ではラブレターとかもらってるのかなぁ、と知らぬ間にやきもちを焼いて。差し出されたそれに、わずかに目を輝かせて素直な感想を告げて、「郁、ありがと!早速着替えてみるね。…あー、そうだ。ケーキ屋さんいつぐらいにいこっか？」服を受け取りながら、地震のしたくもするであろう相手に問いかけて。）

　

何言ってるのお姉ちゃん！準備が出来たらすぐ行かなくちゃ、すぐ売り切れちゃうんだからっ
（己が差し出した洋服を素直に受け取った相手の姿を認めれば速やかにクローゼットから離れるも、なんともマイペースな姉の質問を耳にすれば少し大袈裟に驚いて、目的のお店の人気具合から考えると混雑は必至であるため出来るだけ急いで欲しいと慌てた口調で告げればドアを開け放ち、部屋を出る前に「髪もちゃんとセットしてね！」と無邪気な声で言ってからドアを閉めて自分の部屋に向かい。）

　
　

え？…あー、そっか。今日新商品が出るからか。
（大げさに驚く素振りを見せる相手を、ぽへと呆然とした表情で見つめ。慌ただしい口調に、改めて考えると確かにそうかもと気づいては。マイペースな自分とは違い、急いで部屋を飛び出していった相手を見送ればまずは、相手に手渡された服へとすぐに着替えて。部屋の中にあるドレッサーの前に行き。さて、どんな髪型がいいのやらと鏡の前で悩むこと数秒。ここはシンプルに編み込んでハーフアップにしようかなんて思い立てば必要なものを引き出したら取り出して。ファッションに興味がない自分ではあるが、髪型に関しては母の影響もあるためかアレンジはそこそこできる。慣れた手つきで編込みを始めて。）
　

　

ふんふんふふーん。
（姉の部屋から出てドアを閉めるとまっすぐに自分の名前のプレートがかかっている部屋まで一目散に駆けていき、室内に入るやクローゼットを開け放って洋服の選別を。隣に並ぶ姉に相応しいファッションでなくてはと、相手に選んだものと同じ色彩の系統のニット等の洋服を選んでは速やかに着用して。次に鏡の前に立って改めて髪の毛に櫛を通し、ナチュラルに見えるようにワックスは控えめにしてヘアピンなどでゆるふわ系にアレンジすれば少し前に流行ったラブソングのサビを口ずさみながら鞄を選び始め。）

　
うん、我ながらかんっぺき！
（編込みを終えて、その編込みを含めながらハーフアップでまとめ。仕上がった髪を顔を左右に向けたりして鏡の前で確認し。いつになくいい出来に満足げに微笑んで。これなら、相手の選んでくれた服装に劣ることはないだろうと。近くにあった鞄に、ハンカチや財布等など必ず必要になるものを詰めていけば、椅子にかけておいたコートを手に取って着込んで。電気を消して部屋を出ればそのまま、相手の名前のプレートがかかった部屋の前まで向かい、「郁ー？お姉ちゃん、先に支度できたからリビングで待ってるね」こんこんとノックをしながら呼びかけて。返事を待つことなく、一回のリビングへと階段を下りて行って。）

　
　

えっ？ちょ、ちょっと待ってよお姉ちゃん！
（大好きな姉とのお出かけということで気合が入ってしまい、あれでもないこれでもないと判断に迷っているとドア越しに相手の声が聞こえ、しかも自身が返事をしないうちに一階に降りてしまったようだと足音で解れば焦って声を上げ、慌てて選んだ洋服の色に合わせたバッグに財布を放り込み上着のポケットにスマホを入れ込んでは部屋を出て駆け足で階段を降り。宣言通り先にリビングで待っているであろう姉の姿を見付ければ、編込みを取り入れてハーフアップに仕上げられた髪型がとても可愛く似合っていたため、近付いて左右前後から相手のファッションを確認しつつ絶賛し。）
お待たせ！――わあ、お姉ちゃんかっわいー！すっごく似合ってる、ヤバい！こんなに可愛かったら変な奴らにナンパされちゃうよー。

　

郁が選んでくれた服のおかげだよ。郁こそ似合ってるよ、すっごく可愛い！
（壁にかけられた時計を見上げて、ケーキ屋の開店時間は何時だったかなと必死に頭の中の記憶の糸を手繰り寄せて。自分が一階に降りてきてから一分も経たないうちに聞こえてきた階段を駆け下りる音に振り向いて。自分に向けられた褒め言葉に、少し照れくさそうにしつつ相手の自分に合わせたと思われる服装を褒め返して。本当に自分にはもったいないほどの可愛い弟だなとしみじみ実感して。「ナンパ？まさか。駅前なんて、私より可愛い子なんていっぱいいるよ」冗談だと思い込んだ相手の言葉を笑いながら軽く受け流して。時間を再度確認して。）
――それじゃあ、もう行こっか？

　
　

お姉ちゃんぼーっとしてるから、絡まれないように気を付けなよ？
（軽く冗談めかして受け流す相手に危機感がなさそうな様子がまた弟である己の焦燥を駆り立てるもので、些かくどいかもしれないとは思ったが更に念を押し、もし仮にそのような事態になったなら自分が姉を守らなくてはと固く心に決意して。しかし其処で相手に出発を促されればハッとしてリビングの時計を確認し、「ああもう行かなきゃ！それじゃあお母さん、行ってきまーっす！」慌てて相手の手を取って握り締めれば連れ立って玄関に向かい、靴を履いて外に出、庭で洗濯物を干している母に明るく声をかけては手を繋いだまま街へと歩き出し。）

　
大丈夫、大丈夫。そこまでぼんやりとはしてないから。
（再度忠告してくる彼に、自身はそこまで深刻には考えておらず。そもそも自分の中では、ナンパなんてされない前提で話が進んでいるようで。相手の心配を知る由もなく、へらりと笑いながら受け流して。自然と取られた手に、無意識にも頬を緩めさせて庭に居る母に行ってきます、と笑顔で告げれば相手とともに街の方へと。駅へと近づくにつれて、増えていく人ごみに一周目線を巡らせ。「人多いね。郁、はぐれないようにね？」はぐれても連絡手段はあるからそのままの状態にはならないが、はぐれない方がもっといいと相手とつなぐ手にわずかに力を入れて。）