▼ と う さ に /NL:指名:無登録

　>>　花音さま　

( 突き放された事に躍起になり力づくでもと手を出せばどうやら心のヒビに指を入れてしまったらしい、体を縮こまらせ譫言のように謝り続ける姿を見ればいきり立った熱も冷め哀憐の情が湧き、今度は丁寧な所作で体を離し。好いても居らぬ男に迫られる恐怖、と云う物に思いを馳せては顔を顰め、冷静に行いを省みるとちらり顔を覗かす後悔の念。怯えさせた心苦しさとやり場の無い慕情は表情を悲痛に歪めながらか細い声を絞り出し )…ぬしさま、怖がらせてしまい申し訳ありません。その背を擦り慰めて差し上げたいが、今の私はそのような権利を持ちませぬ。