三日月宗近 2017-01-29 17:59:07 |
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>> 花音さま
( 刀と雖も男である己に抱かれ抵抗の一つもしないとは、危機感のない生娘かはたまた自惚れてもよいのか。漸く抵抗を示したかと思えば猫の声の如き愛らしさ、その顔も薄紅に染め上げて只色艶を醸すのみ。戯れるように触れていたが表情を強張らせただならぬ様子に変われば腕を離しその危うさを見守りつつ。突如投げつけられた残虐な台詞に目を瞬かせては、己が主に気に入られている等と言う浅はかな思い違いに気付かされ冷水を被る感覚。どろりとした情念が胸の内を這いずり真紅の相貌を陰らせ、それならば、と八重歯を剥き出して嗤い。顎を掴んでは上を向かせ“ ぬしさまが悪いのですよ、 ”と耳元にて地を這う声で囁いては、耳朶、裏、様々に息を漏らしつつキスを落とした後顔を上げ )興味半ばに手を出しては、狐に喰い返されて仕舞いますよ。──私、野生ゆえ。
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