ノクティス 2017-01-28 19:21:40 |
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うん。…へへっ、どういたしまして!
(抱きしめ返されて、更には感謝まで述べられれば、それだけで胸いっぱいの嬉しさが込み上げてくる。抱き締めるという選択肢はどうやら間違っていなかったらしい。ゆっくりと離れゆく身体。満面の笑みで以て相手の言葉に返事をしては、素直に本音を吐露してくれた彼に少しばかりの安堵を抱く。相手はその立場上、自身の気持ちに蓋をしがちだ。溜め込んで、抑え込んで。そんな様を見ていると、いつか壊れてしまわないかと不安にもなるわけで。だからこそ、こうして気持ちを言葉にしてくれるだけで安心する。願わくは、自身が彼の心の拠り所に。それが駄目ならあの二人が彼の心を支えて欲しい。眼前の親友の崩れ落つ姿だけは絶対に見たくないのだ。それはきっと、あの二人も同じで。――帰路への一歩を踏み出す相手。その背を見詰め、密かに気持ちを引き締める。どんな形であれ、オレはいつも通りのオレでノクトを支えよう。それが、オレに出来る唯一のことなのだから。決意を固め拳を握り、けれども表情は柔らかく。ステップを踏むように足を踏み出せば、いつもの定位置、相手の隣へと軽やかに駆け寄って)
そだね〜、これ以上遅くなると迎えに来るかもしんないし。……あー、今日は疲れたけど楽しかったぁ! ノークト、また遊びに来ようねっ。
(相手の顔を覗き込むと、口角を上げてにんまりと笑ってみせる。重さで沈む砂に足を取られないように気を付けながら歩みを進めれば、やっぱり100mなんて短いもので。浜辺から駐車場への段差を上がれば、爪先軽くとんとんと地面を蹴るようにして靴底の砂を落としたりしつつ)
うわっ、やば。全身砂まみれ〜……流石に怒られるかなぁ、これ。
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