ノクティス 2017-01-28 19:21:40 |
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(友人端末の受話口から漏れ出る音声がぶつくさと聴覚を伝う。片耳研ぎ澄ましてみるも流石に聴取不可ではあったが、友人を横目でちらりと見てはなんとなく魔が差したように思えた。ああ…まさかの……肌が粟立つ友人の様子に此方も然知ったりと苦い顔を返して。直接でなく隣室からの壁ドンでもなくと端末越しの罵りであれば地味に安堵するが、明日の朝には剣幕を張った鬼の形相を一日中向けられることだろうと先を予想してはどんより、自身も肩を前に落として。再び此方の元に這い寄り同じく悄気げる友人。不甲斐なさでかける言葉を無くし大人しくうーん…とその場息抜き留まっていて)
…おお、いってら。そー…だな、先に寝るわ。ゆっくり浸かってこい
(空気を察してくれたのか自ら身を持ち出す方式で気を配る相手に感謝を込め、次いでおやすみと隻手ひらり柔らかく見送って。ふと、時計を見遣れば時刻は深夜の1時過ぎだった、そりゃグラディオに叱られるわけだろう。時間なんてほぼ意識することはないが、我ながらそれまでと友人に夢中となりっぱなしだったんだなあとしみじみ、照れ臭さは内面に隠しつつ)
さぁ、て…寝るか…。
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