ノクティス 2017-01-28 19:21:40 |
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――…ううん、全然変じゃないよ!
(自分が朝だと言われれば驚きはすれど嫌な気持ちになる筈もなく、寧ろ自分などが朝に例えられるのは分不相応というか、差し出がましいような気さえする。けれどもやはり、相手の言葉を噛み砕いて自分なりに理解すれば圧倒的に嬉しさが勝るようで。残念ながら相手の顔は見えないため彼の後頭部を見詰め、ぶんぶん首を横に振って心做しか上気した顔で発言を。手に持ったままの写真を元のページへ大切に挟み込めば、アルバムを膝からベッドへと置き直し。手持ち無沙汰となった両手は膝の上で組んだり解いたりと、小さくとも絶えず動かしながら「じゃ、オレからも変な質問ね」と一つ前置きをしては)
オレは、…その、朝みたいに周りを照らせてる? ほら、オレってぎゃあぎゃあ騒いだり我が儘言ったり、喧しいだけなんじゃないのかなーって。…皆に笑ってほしいからいつだって明るくしてるつもり。だけど、つい調子に乗っちゃったりするからさ。ちょっとだけ心配っていうか…ね?
(迷惑に思われてなければいいんだけどー、なんて。冗談交じりな口調で笑いを零した。何だか自分が女々しくて嫌になる。次第に自己嫌悪に陥るものの、まさか態度に出すわけにもいかなくて。自分は一般人で、仲間の三人は王子やその従者。皆大切な友人であることには変わりないが、それでも何処か、身分の差から疎外感のようなものに襲われることがあって。…面倒な思考回路に嫌気が差したのか、いつもは気にするセットした髪ごとわしゃり前髪掻き混ぜては溜め息をこらえ、ぼんやりと宙を眺めて)
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