松野家の六つ子 2017-01-24 01:53:22 |
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¦ 末弟
そうそ、ここは元相棒の僕に任せてよね~?…あ、カラ松兄さん、添え木支えられる?( “何かってなんだ”。以前とは違い、明らかに慈愛の目を次男へ向けている四男に心の中でそうツッコミを入れ、彼が痛みを感じないよう、慎重に肩に掛かる三角巾から腕を取り出し。緩んでしまった包帯の隙間からチラリと覗く添え木、それを両手で押さえながら、窺うように次男の顔を覗き込んで )
¦ 四男
…無くなってた煮干しの犯人、やっぱおそ松兄さんか。( 煮干しの言葉に先程の空気を一変、禍々しい闇オーラを放てば前を歩く長男をじっとりと見詰め。…が、その声に苛立ちは滲んでおらず、無論心中も彼への怒りなど抱いていない。この場を少しでも和ませる為の、長男としての一面を垣間見せているのだろう。とぼとぼと歩く己の目の前、色ちがいのパーカーの筈なのに赤は無条件に頼りになる。そのことに漸く張り詰めていた空気を少し和らげれば大人しく階段へと足を向けて )
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