松野家の六つ子 2017-01-24 01:53:22 |
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バーカ、何くだらない心配してんだよ。大丈夫、俺が嘘つく訳ねぇだろ?(ようやく気持ちの鱗片を見せた次男と明らかに不安そうな顔を見せた四男の顔を見ては、次男にその表情が見えてないことが唯一の救いだろうと心の中で思い。嘘をつく悪者役は長男である自分の役目だと感じれば手を伸ばして肩に置いてからすの手を四男に向けると何もせずに立ち上がり、末弟が次男に声を掛ける姿を見れば自分は他の兄弟と目の前の三つ下の弟に事実を伝えなければと二階に視線を向け)トド松、カラ松の包帯ちゃんと直してやってくれよ。一松、用があるから少し付き合ってくれねぇ?
次男
…あぁ、そうだな(自分の不安を軽くするように告げられた言葉と肩に掛かる重みは紛れもなく長男としてのものであり、自分以外の弟達にとっても絶対の安心感を与えるもので。無意識に握っていた手に相手の指先が絡むと少し照れながらも離すことは無く、自分の目の前に現れた末っ子であり一番仲が良い人物だと分かればその相手らしい言葉にも、記憶が戻る、大丈夫、という安心感からいつもの穏やかな表情で笑い)トド松、すまない。少し取り乱してしまったようだ…もう、大丈夫だから、安心してくれ。
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