松野家の六つ子 2017-01-24 01:53:22 |
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っカラ松!!( こちらの言葉に、完全に怯えきった様子の彼。揺れる瞳を湛え、逃げるように居間を出ていった彼を、当然こちらは追いかけて。…放っておけるわけない。考える暇もなく、大きな声で彼の名前叫べば、居間から飛び出し後を追って。…廊下に出れば、玄関先で長男に押さえられている彼と、その横で動揺を見せる末弟。思わぬ人物らの東上にたじろぐも、そのまま彼へと駆け寄りぎゅうぎゅうと後ろから抱きかかえれば放心状態の末弟へ視線向け )ッバカラ松!お前っ怪我してんだから無茶すんな!!あとトド松ッ!こいつ今混乱してるから他のやつは呼ぶなっ!
¦ 末弟
っうん、そうだね。──…っへ!?カラ松兄さんと一松兄さん!?( 兄の頼もしさと優しさに、自然と笑顔取り戻し、未だ泣いた後の残る顔のまま頷いて。まずは本人と話さなくっちゃ、そう言って立ち上がれば、派手な音を立てて開いた居間の襖。驚いてそちらを見遣れば、不安と恐怖をありありと浮かべたボロボロの次男と、焦ったようにその後ろを追ってくる四男の姿が目に飛び込んできて。何が何だかわからず長男の言葉通り腰を浮かせた刹那、四男から浴びせられた言葉にどうすればいいかわからず困惑していたが、意を決し自分も次男の無傷な方の足へしがみつき )カ、カラ松兄さんやめてっ!暴れたら、暴れたら傷が…!!
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