主 2016-12-22 17:10:29 |
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>十和くん
ふふ、御免なさい。あら、どんな蝶々だったの?先生も見てみたいなぁ。
( 和やかな表情は否定の言葉と相反して随分と心地良さげに。何処か遠くを見詰める瞳はその瞬間を思い出しているのか、亜麻色の瞳が僅かに細められた。先程迄目も合わせなかった彼とは打って変わって円滑に喋り出す。どうやら自分への警戒は解けたらしい。安堵に近い息を静かに吐いては彼の言葉に耳を傾け、瞳を閉じて彼の見た情景へと想いを馳せる。蝶々と言われ思い浮かぶは揚羽蝶、違うのか将又そうなのか。分からないが賛同する様に軽く頷いて。 )
>嘉音ちゃん
先生も貴方達がご飯を食べてる所を見ると、幸せな気持ちになるわ。きっと一緒ね。
( 綺麗に切り揃えられた前髪が風に攫われ、此方へと向けられた紅色の瞳が朝日よりも眩しく見えた。植物へ水を与える行為を擬似的な食事と見做す彼女の様子に唯賛同しただけでは拒食癖が殊更甚だしくなるのみ。然らばその気持ちを上手く利用出来ないかと思案。斯くして上記の言葉を並べてはゆるり首を傾げて。次いで赤くなった頬と彼女の声が感覚を刺激した。様々な場面で受けたお世辞とは違う本音を曝け出した彼女へ瞳を瞬かせては、感謝の言葉を。素直に恥ずかしがる術も無くした大人である自分が僅かに恨めしく感じながらも、演技の為に眉尻を少し落として。 )
面と向かって言われると、恥ずかしいわ。
>梁瀬先生
有り難う御座います。…ふふ、直ぐに老けちゃう先生は見たくないなぁ。
( 彼の瞳が細まって、端正な顔が美しい笑顔を作り出した。自分の顔も笑顔に変えようとして、はたと気付くは先程まで自分の顔が歪んでいた事。真逆無意識の内に内面を表す不覚を行うとは思っていなかった故に、彼のその優しさが少し擽ったく思えた。それと同時に見られた相手が彼であった事に安堵し、様々な思惑を含めた感謝の意を述べて。少し砕けた感情の侭彼の言葉にへにゃりと頬を崩せば、掌で唇を隠しながら笑って。 )
>香耶ちゃん
…うーん、そうね。それじゃあ先生が特別にお薬をあげる。 ____ 御出で。
( 妙に不審な動きに瞳を細める。彼女の視線が自分以外の様々な場所へと移る様は一言で言ってしまえば怪しい。不安と言う彼女の言葉は嘘では無いのやも知れないが、何処かしら後ろめたさに近い感情でも有るのだろうか。此の侭言う通りに動いて、下手な責任を負わされては堪った物じゃない。薬を出すのは他の先生の判断に任せておこう。斯くの如く思考を展開しては、考える素振りを見せて。どうにか彼女を落ち着けるべく、暖かい飲み物でも作ろう、と逡巡しては休憩室へと足先を向けて。次いで彼女への合図の様に掌を差し出し。 )
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