♠ 不死身の国のアリス ♠ nl.

＞ジャック
…怪しいだなんてよく言う。かけらも怯えず平然と僕に対峙するんだ、君僕のことかなり知っているだろう？僕のことを知っている食えない男、少し嫌な奴を思い出すなあ…別にその男と重ねて君に八つ当たりをしようってことじゃあないんだけどね。まあ、可能性は早めに潰しておくに越したことはないだろう？
(少なくともただの逃亡者というのは嘘、けれども堂々と語る彼の姿を見ればそれ以外の事柄に関しては真実を言っているのでは、という混乱が生まれてしまい。底が見えない飄々とした様は今より少し前、言葉巧みに己の体を容易に死ぬこともアリスに血を与えることすらも叶わないものへと変えたかの王族をどこか彷彿とさせ。突飛な想像かも知れないが他人の空似と切り捨てるだけの確証もない、この現状では勿論相手を開放する気など起きず引かれた手を離すどころかぎゅっと強く握り直せば言葉を続けて。)
…ねえ、君は誰だい？答えの誠実さによってはアリスの件は知らないと信じてあげる。…けれど嘘をついたりしたら、別の方法で君が僕の嫌いな人間か、ただの逃亡者か判別しなくちゃあいけなくなるかもね？