蟲 2016-11-26 12:01:37 |
通報 |
>朝陽
(殻の中は居心地が良い、己以外の他に何も存在せず知識として双子の姉がいると言う事だけを潜在意識の渦中に埋めて夜を繰り返すだけの毎日。何時までも、このまま身体が腐り朽ち果てるまで幾度もこの夜を繰り返していきたい。己はこの殻を破り出てはいけない命なのだ、体を抱えるように丸まり大きく成長した身体が押し出るように脆い殻に罅を刻んでしまえばそれを始まりに嫌だ嫌だと拒んでみても、一度割れ始めた殻は耐久性が無くあっと言う間に光を中に許してしまい。背中に蚯蚓が這いまわる様なゾワリゾワリと光に怯えを産み、殻の隙間が広がるほどに息苦しさは増して。俯き、顔を伏せ、身体を小さくしては孵化の時間を迎え__降り注ぐ初めての声にドクン、と心臓を震わせて。息が出来ない程喉奥が塞がり"カハッ"と噎せ返る一つの咳を零せば返事をするより先に背中から醜く品の無い茶色の羽が広がって、汚い羽は粘膜の液体に塗れ一層とベタ付き醜さを帯び。ヒュー、ヒュー、と呼吸一つさえもまともに出来ず愚図愚図と下手糞に酸素を肺に送り「何で、――死にたいのに、喰いたい、」グルグルと目が回りそうな息苦しさに張り付く前髪を掻き上げて、初めて此処でその面を晒し。ゴクリ、生唾を飲み込んだのは死にたいと願えど死ぬ勇気が無ければ生きる為に空腹を感じてしまう生物としての本能で。)
(/とても素敵な息子様の提出を有難う御座います。不備なく今から絡める事を楽しみにしております…!どうぞ宜しくお願い致します。)
トピック検索 |