蟲 2016-11-26 12:01:37 |
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名前 / 藤岡 朝陽(フジオカ アサヒ)
年齢 / 25
性別 / 男
外見 / 色素の薄い母に似て、栗の皮のように黒みがかった赤褐色の髪色を持つ。やや癖っ毛だがどこか上品で、清潔感が損なわれない程度に伸びている。切れ長の双眸も髪と同じ色を宿しており、筋の通った鼻、形の良い唇も相まって女性受けは悪くない。身長は177㎝とやや高めで、紺や灰を基調とした書生スタイルと呼ばれる服装に身を包む。すらりと飛びた手足、所作、真っ直ぐ伸びた背筋が育ちの良さを窺わせる。
性格 / 自尊心が高く高慢。自己中心的で支配欲の強いサディスト。が、基本的に他者には無関心故波風を立てて楽しむ趣味もないので、驚く程普通に人当たりは良い。というか、変に踏み込まれるのが嫌。二面性がある、という意味で彼の右に出るものはそうそういない。気に入ったものは絶対欲しいのに、手に入れた途端興味を失ってしまうタイプ。勝手。演技派。達観した部分と子供っぽさを併せ持つ。
備考 / 駆け出しの物書き。文学作品を中心に執筆しているも、依頼されて執筆した子供向けの絵本しか世に出したことがない。売れたには売れたのだが内容がやたら不気味なので、子供向けと謳っているが狙っていない層に評価されている。有名な呉服屋を営む両親の元へ生まれた為、一作品しか発表していない物書きの癖に生活には全く苦労していない。広さはないが趣のある小奇麗な一軒家を借りており、そこで独り暮らしている。
ロルテ /
( そんな事を言うつもりは毛頭ない。しかし、あえて言い訳するならば「うっかりしていた」の一言に尽きる。甲斐甲斐しくとはお世辞にも言い難いがそこそこ目を掛け温めて、育ての親―――つまり自分と似たようなのが生まれてきては厄介だと、真逆の名前まで与えてやったのだ。…月夜。今夜はお前の夜だ。まあるい月が浮かぶ夜、そんな大切な日を、あろう事かうっかり失念し珍しく外に出ていた己は、噂通りであれば今夜孵る筈の黒い卵を思い足早に家路を辿っていた。乱暴に突っ込まれた鍵、ガタガタと音を立てて開け放たれる戸。少し息を乱してようやく帰ってきた我が家の空き部屋、真白い敷布の上で月の陽を浴びる黒い球を見下ろした。肩を上下させながら息を整えて、その場にどさりと荷物を置く。そっと近づいて跪き、割れ物扱うような手つきで表面を撫でた。…変化は見られない。はぁ、と一度息を吐き、片膝を立てた状態からどすりと床に尻をついて胡坐をかく。早く顔を見せろ、顔を見せろと急かす心の内とは裏腹に、酷く落ち着いた様子でそれが孵るのを待っていた。夜は更ける。薄暗い部屋で爛々と興奮を滲ませる瞳を伏せると、静けさだけが身に染みて…薄暗くて、静か?―――この光景を、己は知っている。どこで見たのかわからない、けど、確かにどこかで…みしり。何かが軋む音がする。みしり。怪奇が生まれる音がする。みしり。…嗚呼、思い出した。ずるり。粘着質な音がして、伏せた目を薄く開く。ずるり。お前は、あの夢の。ふう、と小さく息を吐いて、不気味な影を落とす眼前の化け物に目をやった。てらてらと粘つく液体と割れた殻を纏い、姿を現したのは一人の男。運命って、こういう事を言うんだろう。月夜、今夜はお前の夜だ。今度はちゃんと、顔を見せろ。「―――気分は、どうかな。」静かに一言投げかければ、生まれてしまった化け物に、穏やかな笑みを浮かべてみせた。 )
( / プロフとロルテ兼絡み文が完成いたしましたので投稿させていただきます。不備、ご不満などございましたら何なりと仰っていただけたらと幸いです。 )
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