贄の子 2016-11-11 23:13:29 |
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…昨日、お前に好きだって言われて。…正直、俺はそれに答えるほど値した人間なんだろうかって思った。
(背中をさすられていることもあるのか、くすぶっていた思いはやや落ち着いて。相手に体をあずけたまま再び語りだし。嬉しくもあったけれど、何かが引っかかってすぐに答えが出せなかった。しかし、その原因が、村で煙たがれていた自分がその愛を受け取ってもいいのかという思いなのだと今更気づいて。それに、思いを通わせたとして人間である自分には寿命がある。なら、同族のほうがいいのではないかと。「…けど、さっきの見て思ったよ。一人前に嫉妬するほど、俺ってお前に惚れてんだなって」色々と頭の中がごちゃごちゃになっているせいなのか、普段なら照れくさくて言えないような台詞を平然と呟いて。)
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