主 2016-11-01 18:52:12 |
通報 |
なあ、これ間違って混ざってたんだけど
(母親が置いたのであろう、部屋の机の上に自分の洗濯物が置かれていたが、間違って兄の靴下が入っていたのでそれを兄に渡そうとリビングに行くと、お湯を沸かしながらぼーっとしている兄がおり)
ん、どうしたのたま…き
(昔のことを思い出していたこともあり、前に呼んでいた呼び方で呼んでしまいそうになり。相手がの手元に自分の靴下があることに気がつくと、届けてくれたと嬉しそうに微笑みながら有難うと述べて。沸いたお湯とココアの粉末を混ぜ合わせると相手に渡して。)
ここおいとく …?ココア? さんきゅ
(ソファーに兄の靴下を置くと、甘い匂いがし、匂いに誘われるようにキッチンに入ると、兄がココアを作っていたことがわかり、ありがたく頂戴すると、なんとなく「なんかあった?」と、身長差もあり見上げながら相手の顔を覗き見て)
有難う、直してくるね
(相手にココアを渡してちょうど手が空いたのか、ソファーの上に置かれた靴下を持って。僕が魔法をかけたからきっと美味しいよ。と昔は言っていたのに今言ったら馬鹿にされちゃうなと1人でクスクス笑い。何かあったかと聞かれてしまうと、「ちょっと思い出してただけだよ」と相手の頭を軽く撫でては自室へ向かって)
撫でんな!! ったく…
(頭をぽんぽんと撫でられ不服そうに言うと、兄は部屋に戻ってしまったため、思い出していたことを聞きそびれてしまったが、まあそんな大したことではないのかと思い。ダイニングテーブルにココアを置いて椅子に座ると、ふーふーっと少し冷まして一口飲み。そういえば昔兄が魔法がどうたらとか言ってたこともあったなと思いだし)
環、可愛いな
(早く相手のいるところへ戻ろうと靴下を直しながら上記をつぶやき。靴下を直し終わって相手の元へ駆け寄ると、ダイニングテーブルに顔が置ける高さに膝立ちしてココアの感想を待って。相手は自分のように昔を思い出して懐かしんだりするんだろうか、思い出は嫌なものなのだろうかと気になってきて)
…なんだよ、うめーよ、ふつーに
(一口飲んだココアは甘く、けれどたまに飲むのにはちょうど良い甘さで。相手がこちらをじっと見ているので、感想を求めているのかと気づき、何だか気恥ずかしくなって相手と目を合わせずにぶっきらぼうに言い)
ちょっと甘かった?
(相手が美味しいと感じてくれていることが嬉しく思ってニコッと笑って良かったと呟くも、相手の様子を見て少し甘かったかなと心配になって自分もマグカップに入れて飲むと、苦笑いを浮かべて上記を尋ね)
別に…こんぐらいでいい
(本当はこれぐらいの甘さが今はちょうどいいと言いたいのに、素直になれずまたぶっきらぼうに返し。少し苦笑いをした相手にとっては、甘かったのだろうな、と思うとなぜか作ってもらったのに申し訳なく感じ相手をちらっと見)
僕はこれくらいで丁度いいんだけど、環が甘いって思うなら変えないと
(ココアを飲んで思わず苦い顔をしたのは、相手にとっては甘すぎたかもしれないという不安からで。相手のために作ったのに相手が無理をして飲んでいたら申し訳ないと思い、自分の髪の毛をわしわしと掻きながら、残していいんだよとだけ言っておいて。)
こんくらい甘いのが好きなんだよ! …あ
(此方の様子を伺う相手に痺れを切らし、ついつい本当のことを口に出してしまい、しまった、と思って今更口をふさぐも遅く。虫の居所が悪くなったのか、少し恨めしそうに相手を見てからココアを飲み始め。残していいと言われればムキになり、ぐびぐびと飲んでいき、ぷは、と飲み干すと口内が少しヒリヒリするも、自慢するように相手を見つめ返し)
…っ、ごめん…なさい
(自分のせいで相手を怒らせて怒鳴らせてしまったことと、相手の言葉の迫力に口が開きっぱなしで。やっと出た掠れた声でごめんなさいと述べると今にも涙が出そうになり俯いて。涙が零れないように下唇をぎゅっと噛みながら相手のココアを飲む様子を見つめて)
あ、いや、その、兄貴わりぃって…
(自慢気にしていた顔も相手の様子をみて、眉を下げ、慌てた様子に変わり。怒って怒鳴ったわけではなく、ついいつもの強い口調で言ってしまっただけだったが、相手が俯き掠れた声で謝罪をしてきたので、これは泣きそうな時の兄貴の癖だ…、と気づくと、なんと返答すればいいかわからず、あたふたとし始め逆に兄になったかのように相手の様子を見)
怒ってない…?
(アタフタとしている相手の様子や、口調から怒っているんじゃないと分かったもののもう一度確認するように尋ねて。 いつも自分の中には、相手に嫌われたくないという思いが強くちょっとしたことで傷付いてしまうのは悪い癖だなと思いつつもかえることは出来ずに、自分よりもお兄ちゃんみたいだなと感じて)
怒るわけねーだろ
(むしろ心配してる、とはさすがに言えず、未だうつむいたままの頭をテーブル越しにそっとなでて。そういやこんなこと昔もよくあったよなー、など思うと、ふとさっき考えていた「僕が魔法をかけたからきっと美味しいよ。」と兄貴が言っていたのを思い出し、少し茶化すように「兄貴が魔法かけたからうまかった」と少し笑って言い)
そうだね、環優しいもんね
(涙は流していないものの、目の周りは若干濡れていて。それを拭うと泣き虫は良くないなと頭を横に振って。相手は本当は優しい人間だということをは自分が一番分かっていると思っており、泣きそうになっていた自分が恥ずかしくてやや頬を染めながら微笑んで。「覚えてて、くれたんだ…」相手の口から出た魔法という言葉、先程まで自分が思い出していた記憶。覚えていてくれたことが嬉しくて思わず相手を抱きしめて)
……優しくねーよ
(涙目になりながら言われたため、強くは言えなかったが、ぼそりと呟き。覚えててくれたのか、という言葉に、おう、と答えようとすると、不意にぎゅっと抱きしめられて一瞬たじろぐも、なぜだかあまり嫌な気持ちもせず、抱かれたまま相手の背中を優しく撫で)
環はずっと優しいよ
(自分の後ろを歩いてるような可愛い子だったときも、強がりでカッコいい今もずっと自分のことを思って優しくしてくれていることをわかっているのか小さい声で上記を述べ。「お兄ちゃん、みたいだね…環いい匂いする」背中を撫でられると心地よくてさらにぎゅっと抱きしめて)
なんだよ・・・もう・・
(なんだかほめられるのがくすぐったく、少し口を尖らせながら言い。いいにおいと言われ「あ、めのにおいだろーが」と少し戸惑いながらもそう答えると、もっとぎゅっと抱きしめられ。急にこの体制が恥ずかしくなり、赤くなった顔を隠すように相手の胸に顔をうずめ、背中のシャツをつかみ)
環、大好き
(今まで、嫌われてしまうかも怒られてしまうかもと抱きつくことはしてこなかったが意外と怒られないことを知っては、抱きしめながら上記を呟いて。いい匂いに対して相手が答えたものとは違うと感じては首を横に振り。恥ずかしくなってした行動とは知らずに相手も抱きついてきてくれたのだと勘違いして)
(/これって付き合う前設定ですか?付き合った後設定ですか?)
あ、兄貴……
(大好きと言われ更に恥ずかしくなり、また雨の匂いではないという事はそれは自分の匂いを嗅がれている、という事ではないかと思うと恥ずかしくてどうすればいいかわからず、勘弁してくれとでも言うようにもっとシャツを握り戸惑うような声で名を呼ぶと)
(/付き合ってないというので書いてますが、付き合っているという方でも構いませんよ 主様はどちらがよろしいですか?)
僕本気だよ…兄弟としてじゃなくて
(相手の顔が見えていない状況で告白のようなものをしたのは、自分の弱さだとわかっているもののいざ相手の顔を見ては出来ずちょうどいいタイミングだと感じて。でも、このまま顔を見ないまま伝えたら本気だと伝わらないんじゃないかと、真っ赤な顔をゆっくりと相手から離して目を見ながら述べて)
(/いい感じのタイミングだったんで今告白します)
え、それはどういう意味…?
(相手が自分の顔を見つめてきたので、今は真っ赤だから見ないでほしいと逃げようとしたのもつかの間、相手も顔を真っ赤にさせながら言った言葉に一瞬思考が停止し、どういうことか分からないというような顔をするも、自分の心臓がばくばくとうるさくなるのを感じて)
だから、その…環を1人の男の人のとして…好き
(どういう意味と聞かれると、俯き気味になりながらも相手の目をしっかりと見て言葉の意味を述べながら、自分の気持ちもちゃんと伝えて。断られたらどうしよう、兄弟なのに気まずくなると断られた時、拒絶された時ばかりを気にして)
え……お、男だぞ?そ、それに……兄弟、なのに
(相手の言葉に信じられないというように目を見開き、しかし相手からなぜか目をそらせずじっと見つめて。男同士の恋愛に偏見はないが自分がまさか好かれているとは思わず、しかも兄弟という関係から、駄目だ、と言わなければいけないはずなのにただ顔を真っ赤にさせ、口をぱくぱく動かす事しかできず)
駄目…だよね、おかしいよね…気持ち悪いよね…
(相手の反応を見てこれは駄目と言われる流れだと感じると、嫌われてしまうという気持ちが強くなり完全に俯いてしまい泣いてしまいそうになるのを必死に抑え。相手に最もなことを指摘されると、やっぱり言わなければよかったと後悔して)
ち、ちがう!おかしくない!気持ち悪くもない!
(相手が目を潤ませ始めたのを見て、反射的にか慌てて否定し。しかし、駄目ではない、とはっきり言えず、かと言って駄目だとも言えず、余計に混乱してしまいつられて泣きそうになってしまいながらも、相手の手をぎゅっと握って小さくつぶやき)
兄貴は…す、すき、…でもそれが恋愛なのかは…分かんねえ……
困らせて…ごめんね。忘れて
(おかしいとか気持ち悪いとか自分が思っていた最悪のことを否定してくれたのは少し嬉しく思って。ハッキリとしない相手の答えに自分が傷つかないように濁してくれたのだと勝手に捉えて、引き下がろうと決めたのか握られた手をゆっくり抜いて上記を述べながら自分の部屋に行こうと立ち上がって)
や、嫌だ!
(自分がどっちつかずの曖昧な言葉を言ったために、傷つけた、と思うとぶわっと涙が溢れてきて、相手が行ってしまう、と離された手をもう一度引っ張り握って相手の胸にぼふっと顔を当て。きっと一生懸命に伝えたであろう告白を忘れ訳もできず、それを台無しにしてしまったという罪悪感と未だ曖昧な気持ちで混乱しぐずくずと泣き始め。兄妹の関係が崩れてしまうのが嫌なのか、相手が好きで置いていかれてしまうのが嫌なのかわからず、ただいやいやと呟きながらぎゅっと目を瞑り)
環…
(嫌だと言いながら自分の胸に顔を埋めている相手を見ていたら、自分のせいで困らせてしまったという感情と、気持ちが告白が実らなかったという気持ちで自分も涙が溢れて声を抑えながらも号泣で。男同士で、相手は兄弟の弟でそんな相手を好きなった時から諦めようと決めていたのに日に日に思いは増してどうすることも出来ずで、今日ぶつけて諦められると前向きに考えようと頑張って)
兄貴?泣いてんのか?
(相手の微かに漏れる声でふと顔を上げるとぼたぼたと涙を流しており、その顔を見るとなぜかピタッと自分の涙が止まって、少し困った顔をしながらあやすように相手の涙を拭おうと手を伸ばし)
うっ…
(バレないようにと声を抑えて泣いていたのに、バレてしまっては抑えても意味がないと声を抑えるのをやめて。兄貴と心配そうな顔で声をかけてくれるのは後何回だろうと嫌われてしまうまでの日数がもう少ないように感じて更に涙が溢れ)
え、ちょ、なんでまた泣くんだよ……
(相手の涙を拭うとそれ以上の涙がぼろぼろ流れ出し、すっと相手の首後ろに手を当てて自分の肩に頭を置かせ、よしよしと頭を撫でてやり。こういうのは昔から変わらないな、と思いつつも相手はいつから自分に好意を抱いていたのだろう、と全く気がつかなかった自分を恥じつつ)
僕じゃ駄目…?
(どうしてもハッキリとした答えが聞きたいのか最後の勇気を振り絞って、掠れた声で述べて。そういえば昔もこうして自分が泣いている時に頭を撫でてくれたなと色々思い出すと改めて好きだと感じて)
そ、れは……
(相手の縋るような声を聞くと、う、っと押し黙ってしまい。昔から相手が泣いてしまった時に言われる言葉にはどうも弱く、情に流され甘やかしてしまうところがあり「駄目、じゃない…」とつい言葉をこぼしてしまい)
本当…?嘘じゃない?環の本当の気持ち?
(駄目じゃないと言われたのがビックリで、何度も本当かと確認して。いつも自分が泣いてしまった時は相手が優しくて、自分が言うことを聞いてくれたりすることを思い出して本当の気持ちではないんじゃないかと、涙を拭って確認し)
本当は、分かんねえ… でも、兄貴のこと、その、男…として考えてみよう…とおもう…
(今まではずっと兄として見ていたが、相手の気持ちを聞けば意識できないはずもなく。本当は駄目だと言わねばならない立場のはずなのに、いいかもしれないと思ってしまう自分もおり、しっかりとした了承の返事は返せぬものの、顔を真っ赤にさせてたどたどしく、最後は殆ど聞こえないぐらいの声でそう呟き)
有難う。じゃあ、チューしていい…?
(正直に答えてくれたことに有難うと述べて相手の真っ赤な顔を見つめて、お試し期間のようなものであることはわかっているものの晴れて兄弟兼恋人になったのだから、キスはありかなとおねだりするように尋ねて。)
え、な、なんで…
(ちゃんと伝わってよかった、と胸をなでおろしたのもつかの間、いきなり衝撃的な言葉を聞いて戸惑い。もともと赤かった顔をさらに赤くさせ、相手をちらっとみつめ)
駄目…?
(キスを誘うように上目遣いで、少しあひる口のような状態で相手の目を見つめておねだりして。それでも駄目なら泣くのもいいかもと考えていると真っ赤な相手の顔が写って相手はまだ高校生だったことに気がついて)
うっ……
(上目遣いでお願いされると断るにも断れず、また言葉に詰まってしまい。兄貴ってこういうところずるいよな、と思いながらも自分が甘やかした結果なのかもしれないと頭を少し抱え。相手から目線を外し小さな声で「好きにすれば…」と言い)
ん…
(相手の許可を貰うとやっと恋人らしいことができるとウキウキワクワクしながら。さっきまで思いが実らなかったと泣いていたとは思えない変わりようで、その分相手とこういう関係になれたことが嬉しくてたまらず。キスをしようと少し屈んでゆっくりと唇を重ねて)
……んっ…ぅ…
(屈んで来た相手に少し顎を上げぎゅっと目を瞑ると唇にそっとキスをされ。顔は火を吹くほど真っ赤にさせて、喉から心臓が飛び出てしまうのではないかと思うほど胸がバクバクと鳴り)
舌は…?
(キスをしながら相手の初キスは誰なんだろうなんて想像しながら、舌はいいのだろうかと思い顔を離して自分の舌をベーっと出すといい?と首を傾げて。真っ赤な顔をしている相手からして駄目かもしれないと考えて)
し、た…? っ!
(キスをされた後どのタイミングで目を開ければいいか分からず、相手の言葉で目をおそるおそる開け。キスをされたことに頭が真っ白で、言われた意味が一瞬わからなかったものの、理解するとぼっと顔を赤くし言葉も出ず)
キス、初めてだった…?
(真っ赤な顔と相手の反応を見て、ディープどころかキス自体初めてなんじゃないかと不安になって恐る恐る聞いてみて。もし初めてだったなら、甘く切ない一生の思い出となるファーストキスが自分だったらなんだか可哀想かもと感じ)
わ、るかったな、下手で……
(相手の言葉に気恥ずかしく思いつつもぷいっと顔を背け。顔は赤いながらも少し口を膨らませ、ふてくされたように小さな声で言うと)
そうじゃなくて、悪かったなって
(相手が下手だとか上手だとそういうことはどうでもよくて、自分が初めてをもらってしまったことが気がかりで少し苦い顔をしながら述べて。今日はおしまいだね、とニコッと笑うと調子に乗らないように気を付けないとと自分の頬を軽く両手で叩いて)
なんだよ、それ…
(そっちからしたくせに謝るな、というようにもっとむすっとして少しイライラしたような様子を見せながら。相手に視線を未だ合わせず横を向いたままぼそりと呟き)
(/次ロルか次ターンかぐらいで親が帰ってきて次の日にトリップ…というのはいいですか?休日でも平日でも構わないです。この日の夜にアクションしたいことがあれば、そちらに合わせます!)
怒ってる…?
(自分の言動でまた相手を怒らせてしまったかなと心配になって相手の様子を伺いながら。もう一回キスしたら機嫌直るかなと希望を持てば相手の顎を軽く掴んでキスしようと顔を近づけて)
(/全然構いませんよ!休日平日はどちらでもいいので任せます。キスする寸前で親が帰ってくるとかで大丈夫ですか?)
ちょ…
(不意に顎にすっと触れられ、何だと確認する間も無く相手の顔が近づいてきて。あ、キスされる、と思い反射的に目を瞑ったところで。 がちゃっ… と玄関の扉の音が耳に入り、肩をびくっとさせ、瞑っていた目を見開いて)
ひっ…
(キスしようと近付けた顔、あと数センチで届く距離になったとき玄関から一番聞きたくない音が聞こえてきて。あまりの驚きにその場にしゃがみこんで耳を塞いで身震いして。本当に驚いた時の癖でこのまま親が入ってきたとき確実に怪しまれるとわかっていながらも立てずに)
!!
(驚いて少し硬直したものの、相手が耳を塞いでしゃがんだ姿を見て、この体制は非常にまずい、と思い無理やり手を耳から引き剥がし、上から引っ張るかのように腕を伸ばさせ)
あは、あははは…あ、兄貴がストレッチとはめ、珍しいな…は、はは…
(謎のストレッチをしているかのように足を遠くにつき、腰を伸ばすようにして背筋を丸め。帰ってきた母親が、何やってんだ、と白い目で見てくるもそれどころではなくとりあえず苦笑いを続けて)
か、体が鈍っちゃって…あははは
(自分ではどうすることもできない驚いたときの体制をストレッチとうまく変えてくれたことを嬉しく思って、目で有難うと伝えると帰ってきた母に一緒にやる?と適当に述べながら苦笑いを浮かべていると、帰ってきたときずぶ濡れだったこともありくしゃみをしてしまい)
ったく、風呂でも入るか?
(相手にちら、と視線を送られたのに、しょうがないな、と視線を返し。母親が自分たちから視線を外して去ったことを確認し、ほっとしていると間抜けなくしゃみが下から聞こえてきたので、少し眉を下げながらそう問い)
一緒に?
(相手の視線を感じ取ればやっぱりお兄ちゃんみたいだと、えへへと笑って。相手の言い方が一緒に入るときの言い方みたいだと感じると一緒にかどうかを尋ねて。)
は!?な、なんでだよ!?
(いきなりまたとんでも無い事を言い出した、と相手に驚くというより、唖然と言った顔で相手を見。男として意識する、と言った手前いちいち大げさに反応し、意識してしまう自分を少し恥ずかしく思いながら)
違うんだ、じゃあお風呂入ってそのまま寝るね
(相手の言い方で一緒に入るのだと思ったのに残念だなと感じながらお腹も空いてないし眠いし、今日は早く寝てしまおうと決めると、もう今日は長い間顔を合わせないであろう相手にそのまま寝ることを伝えて。早く寝るんだよとニコッと笑って)
早く行ってこい!
(軽くからかわれたと気付きぶすっとした顔をすると、早く行けと相手の背中をばしばし叩き、笑顔の相手の背中を風呂場まで見届けないうちに自室に戻り、勢いよく扉を閉めると背中をつけてはあ、とため息をつき。なんとなく冷静になっていくと自分はとんでも無いことを了承したのではないか、と今更気づき混乱し始め、ふとキスされたことを思い出しズルズルとその場に座り込んで「あんのやろう…」と言いながら顔を真っ赤にさせ)
(/場面変えでよろしいでしょうか?)
はーい、おやすみ
(背中を叩かれ、早く行けという言葉に素直に返事をしてふと振り向くともう相手は部屋に戻っていて、扉越しにおやすみと囁いてはさっさとお風呂に入りベッドで眠ってしまい)
(/はい、場面変えてください!)
ふぁ……
(今日は休日とはいえどだらだらと惰眠をむさぼるのもどうかと思い、ぼんやりとした頭でリビングへと向かい。大きなあくびをしながらトーストをオーブンに入れ、またそれが焼けていくのをただぼーっと何も考えずに眺め)
んぅ…
(早く寝た分早く起きてしまい、何をするもなくふらっとリビングのソファーで二度寝をして早二、三時間。冬前の寒さに軽く震えながら相手が起きてきたことすら気がつかず寝息を立てて)
んー?兄貴…?
(ちん、とパン焦げる前に音がなり、皿にも乗せずにそのまま口にくわえながら。テレビでも見るかと未だぼーっとしながらソファーに座ろうとすると、下から声が聞こえ相手の顔を覗き込み)
…すぅ
(相手の声なんて耳に入らず、自分の膝を抱え込みながら丸くなってすやすやと眠り。自分が小さい頃の夢を見ているのか、幸せそうな顔で。たまちゃん…と何度か寝言を呟き、相手の匂いを察知したのか相手の服の裾を掴んで)
ん? …ったく
(相手の言葉に少しびっくりしながらも、相手が寝ているソファーのギリギリ空いているかぐらいの狭いところに座り、起こさないようにそっと頭を撫でてやり。ぽつりとつられるように「お兄ちゃん」とつぶやいてみて)
たまき…おはよう
(頭を撫でられ心地よさそうにするも、ゆっくりと眠りが浅くなりむくっと起きて数秒ぼーっとしていると相手に抱きついて上記を述べて。おはようのキスは?と声に出さずに唇を強調して)
んー…はよ…
(昔の呼び名で読んだ直後に起きた相手に内心驚いたものの、未だ頭が働かないのかぼんやりと相手を眺めながらパンを食べ終わり返答をし。いつもならやめろと剥がす腕も今日は抱きしめられたまま大人しくしており、近づけられた唇に特に何も考えずに顔を近ずけ)
んー
(肩の上に腕を乗せて、相手の首を後ろで手を結びながら早くキスしてと時分から目を瞑って相手に任せる形で。寝起きの悪さの影響で未だ思考は停止したままでぼんやりとしながらまた眠りかけたり、首がガクッと落ちて気が付きまた眠りそうになりを繰り返し)
って、早く起きろ!
(相手に流されるままキスをしようとしていたが、ふと冷静になるとはっとした顔をし。相手の頬を左右にびっ、と引っ張り少し声を荒げて)
うっ…
(もうそろそろキスされるかなと寝ぼけながら考えていたのに、突然の相手の大きな声と頬の痛みに今まで覚めていなかった目も、寝ぼけていた頭も目覚めて。頬を引っ張られたまま、キスは?と不服そうに述べて)
ちゃんと目が覚めたらな
(相手の顔を見て目が覚めてきていることに気付きながらも少し眉を寄せそう誤魔化すとぱっと頬の手を離し。親はまだ寝ているため、日が高くなる前に洗濯でもするかとその場を離れようとすっと立ち上がろうとし)
目覚めたあ
(相手なら自分が目覚めたことも知っているはずなのに、誤魔化されてしまったと感じると目は覚めたのにと眉を下げてしまい。急に立ち上がった相手にどこへ行ってしまうのだろうと不安になって相手の手をとっさに握り)
いーから、顔でも洗って来いよ
(ぱっと立ち上がろうとすると手を握られ、それに反応して相手を見ると少し不服そうな顔をしている気がしたが、先ほどのように流されてはだめだと思い手をぱっと離して視線をはずしてそう返し)
環、嫌い…
(突き離されてしまったと感じては、大好きだからお試しでも付き合えたことが嬉しいから構って欲しいという気持ちに辿り着いているのに、突き離されてしまったのはとても悲しくて、目に涙を溜めながら上記を述べて。握っていたても離して相手の言う通り顔を洗いに行こうと洗面時に向かって)
・・っ
(涙を浮かべた相手に少し冷たく言いすぎた、と思ったものの、まだ付き合ってない、意識するといっただけなのに、とこちらも少し不服とした顔をしていたが、嫌い、という言葉にさすがに傷ついた顔をし。「そうかよ」とだけ言うと柄にもなくもっとむなしくなり、追うこともせずソファーにとん、と座ると)
嫌なら、嫌って言ってくれた方がマシだ…
(意識するなんて中途半端な返事も相手な優しさだとわかっていながら、中途半端な優しさは毒なんだと身にしみて感じ相手の方も見ることができないまま上記を呟いて。顔を洗いに行こうと向かっていたもののそんな気分にはなれずその場にうずくまって)
兄貴が俺のこと嫌なんだろ
(自分がどっちつかずなのが悪いとは思っていながらも、昨日の今日なのだから、と思ったところでこれ以上はなしていても喧嘩になる、と勘づき。もう一度立とうとすると一瞬視界が回って微かによろけて)
環はいつもそう、答え濁して面倒ごと先延ばしにしてるだけだろ
(相手の言葉に自分が調子に乗ったのだとわかっていながらも反論してしま。いつもなんて、今回ぐらいしか思いの節のない出来事を題にして話し、顔を上げると都合良く相手がよろける瞬間を見てしまい守らなきゃと反射的に相手を支えようと急いで駆け寄り)
もういい!
(もう話したくないと相手が駆け寄る腕を払い大きな声を出すと頭にきん、と響き。確かに朝少しぼんやりしてはいたがさっきまで普通だったのに、とまで思ったところで腕を振った勢いでそのまま体が傾き)
あ…環っ!
(腕を振り払われ、今まで我慢していた涙も垂れ流しで。完全に言い過ぎてしまったと反省していると相手の体が傾いているのに気が付きとっさに抱きかかえようと構えて)
うっ・・・
(視界がすーっと真っ暗になり、倒れる、と思った時、相手に抱きかかえられ。恥ずかしがっていた時とは真反対の真っ青な顔は相手のほうに向けているも、どこかうつろな目をしており)
ど…どうしよう…きゅ、救急車!
(目の前で大好きな人が倒れていく瞬間を、自分が抱え込む瞬間を見たのは初めてで思考回路は停止して、どうしたら良いのかもわからず。やっと思いついたのは救急車を呼ぶことで相手をソファーに寝かせて救急車を呼び)
お、い…呼ばなくて、いいっつーの
(未だ顔は青白く、視界は霧がかったようにぼんやりしていたが、相手の声にゆっくりと意識が浮上し。慌てる相手の袖を掴むと大袈裟だ、といった表情を見せて「少しふらっとしただけだ」というとゆっくりと上体を起こして立ち上がろうとし)
っ…だって、だって!環に何かあったら…僕どうしよう…
(もし相手が死んでしまったらと縁起でもないことを想像しては涙が溢れてしまい立とうとしている相手に立ってはダメだと感じて寝るように促し、涙を流しながら上記を述べて。せめて病院に連れて行こうと車の鍵を探しながら「病院行こう…?」と嫌と言われたらどうしようと思いながら尋ねて。)
大丈夫だっつーの…
(立つのを止められてしまいそのままストンと座ると、手を伸ばして相手の涙をいつものように拭い。相手があたふたと鍵を探している様子を見てあまり心配もかけられないと、本当に少しふらっとしただけだから、と付け足すとソファーに体を預けるように頭を天井に向け、またぼんやりとし)
ダメだよ、行くよ!
(やっと鍵を見つけて、相手の前に座ると少しでもふらっとしたなら病気の可能性があると病院に行く気満々で。貧血なら貧血で対処法などを聞きたいのか病院に行くように説得しようとして)
わかった、わかったからそんな大声出すな…
(相手の決死の説得や様子からして、これは絶対折れないな、と思うと少しきだるそうに呟き。自分を心配してるとはわかりつつも頭に響く声に少し静止をかけ、ゆっくりと上体をおこして)
あ、ごめん…
(つい大きな声を出してしまったと反省して、歩ける?と体を支えようと隣に立って。相手を歩かしては可哀想と思い車を出そうと考えたが、免許は持っているものの運転は久しぶりで大丈夫かなと心配して)
歩ける…
(相手が心配そうにこちらを見ているのがわかり、大袈裟だと再度思い。また、ゆっくり立つと先ほどのようにぐら、っと視界が傾いたがなんとか耐え、上着、と小さく呟いて)
う、上着
(歩けると言われ、本当に歩けるのかはわからずおんぶをして車まで運ぼうかと思いつき。相手に上着を渡すと着終わるまで、相手に背中を向ける形で屈んで着たら乗ってとおんぶする準備をして)
歩ける、ってば…
(上着、といったのはとても寒く感じたからで。しかし渡された上着をおずおずと着るも、未だ寒いのかガタガタと震え。おんぶの体勢に気が付いたのかそう言いながらも、なんとなく断りにくく、相手の肩に腕を置いて寄りかかり)
まだ、寒い…?
(上着を着てもなおまだ寒そうにする相手に本当に大丈夫かなと心配いなって、近くに置いてあったマフラーを相手の首に巻くとまだ寒いと感じるだろうかと尋ね。取り敢えず車で暖房をつけようと考え、相手に負担が少ないようにゆっくりと持ち上げると車まで向かおうと歩き始め)
兄貴あったけえ…
(マフラーに顔を埋めて相手の首元にすりすりと寄り。相手の匂いと体温に包まれながらふわふわと浮遊感が襲って、少し怖くなりぎゅ、っと抱きついて。「重いのにごめんな」と相手の首元で小さく呟き)
環をあっためるための体温だからね
(あまり大きい声を出すと相手に悪いと感じ、優しく囁くように述べて。相手をおぶって病院に行くなんて小さい子のお父さんになった気分だなと思いつつ。重いからと謝った相手に、「重くないよ、僕力持ちだから」細身の割に高身長なので力はあり人1人持ち上げるくらい平気だとクスクス笑いながら述べ)
…なんだそれ
(あっためるための体温ってどんな体温だよ、と言いたかったが、そこまで長い文を言う気力もなく一言だけぽつりと呟き少し笑って。身長差はあるものの軽いわけではないだろうに、と笑う相手に言おうとし口を開くが、ひゅっ、と喉が鳴りごほごほとむせてしまい)
僕の体があったかいのは、環をあっためるためなんだよ?
(相手にどう言えば伝わるだろうかと考えるも、どうしてもいい言葉が思いつかず同じようなことを言ってしまい。でも相手が笑ってくれたのは少し嬉しく思って。自分の背中で相手が咳をしているのが聞こえ、大丈夫…?と恐る恐る尋ね。できるだけ急ごうと思い負担をかけないように早歩きで車に向かい)
あったかい…
(どういう意味か分かったような分からなかったような感じだったが、こうして自分をおぶっている姿はお兄ちゃんそのものだな、と思うとなんだか甘えたい気分になって、こてん、と頭を相手の方におきそう呟いて。相手の言葉に「大丈夫だって」と言うと少し笑いながら)
ほら車ついたよ
(いつも相手の方が年上なんじゃないかなと思うくらいに頼りになって面倒を見てくれるのに、今日は自分が相手に頼りにされているうえにお兄ちゃんみたいなことしてるなと新鮮に感じて。相手をおぶったまま車に着くと後部座席で横になれるようシートを倒してゆっくり下ろし)
ん…ありがと…
(車のシートの上にゆっくりと下ろされると、相手に小さくお礼を言い。離れていってしまう相手の体温に、あ、と小さく声をこぼすと無意識的に袖を掴んでしまい)
どうした…?
(袖を掴まれて早く連れて行ってあげようという気落ちが強かったのか、おろしてすぐ離れようとしたことがいけなかったかなと少し反省すし。優しく囁きながら相手の視線に合わせて屈んで)
(/返信遅れてすみませんでした!!)
な、んでもねぇ…
(相手に何か、と尋ねられて無意識的に袖を掴んでいたことに、はっと気づいたように驚いた顔をして。手を離すとそっぽを向いたように相手に背を向け)
(/都合がいい時にゆっくり進行で大丈夫ですよ!)
そっか、じゃあ出発するよ?
(何でもないとそっぽを向かれ、無意識でやってしまった行動だったのかなと察すると可愛いと微笑んで。取り敢えず、もう出発していいかの確認だけをしようと問い)
…
(相手の言葉にそちらを向かずに無言で頷き。先程より寒くはないが、やはり寒気がするので少しまるまるようにしておとなしくしていると)
毛布使って
(運転座席に置いてあった毛布を相手にかけては、寒くないでしょうとニコッと笑い。やっと運転座席に座ってエンジンをかけ相手のいる後部座席をチラッと確認し、出ていい?と聞いて)
…ありがと
(そう小さく呟き、相手から毛布を受け取るとそれを広げて首までかけ再度体を丸めると、幾分か暖かくなったように感じ。相手の言葉にもう一度黙って頷き少し視線を移して)
じゃあ出発
(相手が頷いたことを確認し、少し大きめの病院に行くため車を走らせて。赤信号で止まるたびに相手の様子を確認しては大丈夫?平気?など色々と尋ねて。運転はあまりしないので何かあったらどうしようとも思っていたが、今の所順調で。)
大丈夫だって、心配しすぎだ…
(相手が何度も何度も尋ねてくるので、少し呆れながら答え。本格的に咳が風邪っぽい音になってきたため、絶対昨日の雨のせいだよな、と思いながら)
あ、そっか…もうすぐ着くよ
(心配しすぎと言われて、相手のことになると必死になってしまい呆れられてしまったと恥ずかしそうに笑っては病院が見えてきて、もうちょっとだからねと相手を見ずに述べて)
ん…
(相手の言葉にチラリと窓を見るも、見たことがない景色を見てどこの病院に向かってるんだ、と思いながら小さく返事をし。相手の運転姿にかっこいいな、なんて柄にもなく思ってじっと見つめてしまい)
やっぱり、大事な人を乗せて運転するとドキドキするね
(病院の駐車場に車を止めれば、行こうかと声をかけ歩けるのかなと心配そうに車のドアを開けて手を差し出して。やっと運転し終わり、一息吐きながら上記を述べてえへへと笑って)
言ってろ…
(流石に病院までおぶって貰うわけにもいかないので、ゆっくり立ち上がろうとすると相手が手を出しているのに気がつき、少し躊躇しつつもその手を握って。相手の言葉に、まさか先程まで見惚れていたとはいえずにぼそりとつぶやき)
カッコよかった?
(病院までおぶっても良いと思いつつも、相手が恥ずかしくて死にそうだなと感じて手を取って歩くことにして。自分が運転する姿を少しでもカッコ良いとか思ってくれてたら嬉しいなと思い、冗談半分で尋ねて)
うっせ
(なんで手を繋いだままなんだ、ということにはもう触れないことにして、そのまま隣に並んで歩き。曰く大人しく歩いていたものの、相手の言葉に図星を指されて咳とは違うむせ方をすると、小さく上記を述べて照れ隠しなのか軽く足で相手のふくらはぎを蹴ると)
いいじゃんかー思ってないことくらい知ってるよ
(五月蝿いと短く言われふくらはぎを蹴られると、痛いよと眉を下げて。頬に空気を貯めて膨らまして不満げな顔をすると、上記をブツブツ述べて。病院の中に入ればさっさと受付を済ませて呼ばれるまで座っていようよと椅子を指差して)
はぁ…だる…
(歩いた距離はそこまで長くなかったはずなのに体が重く、ごほごほと咳をしながらよろよろと相手に指差された場所まで歩くと。真っ直ぐ座る体制が辛いのか猫背気味に背を曲げて座り、少し相手に寄りかかるようにして)
こんなに弱った環久しぶりだね…
(だるいと自分に寄りかかっている相手を横目で見て、響いては悪いと小さめの声で呟いては、できるだけ優しく頭を撫でて家に帰ったらお粥を作って薬飲ませて…など色々頭で考えて)
ん…
(大人しく頭を撫でられれば、安心したかのようにもう少し相手に寄り添い、なにやら考え出した相手の顔を覗き見ては少しだけ笑うと。ふと自分の名前を呼ぶ声が聞こえたような気がして「今呼ばれた?」と小さく聞くと)
え?呼ばれた??
(これからの工程を考え込みすぎて周りの声が聞こえなかったのか、自分も相手と同じく呼ばれたかどうかを聞き逃し。看護師さんがこっちを見ているのを感じると、多分呼ばれたよと曖昧な言い方で病室に行こうと相手を支えて)
おー
(こういうところもなんだか兄弟で似ているな、と思うと少し笑いながら。幾分か重い体を支えてもらいながらもふらふらと診断室に向かい)
1人で行ける?
(診察室まで支えて行くと流石に中は1人で行けるだろうなと判断するも、一度お伺いを立てておこうと行けるかどうかを確認し。風邪だけだと安心できるけど他に大きな病気があったらどうしようと色々考えながら)
いけるいける…ってんな顔すんな
(どうせ風邪としか言われないだろう、とどこか楽観的に捉えていれば、相手の心配そうな声とまたなにやら考えているのか顔に不安の表情が見て取れて。相手の頭をくしゃりとひと撫ですると診察室に入っていき)
んぅ…
(頭を撫でられたのが気持ちよくて、小さく声を漏らし目を細くするも診察室に入っていた相手の背中が見えなくなるまで見つめて。前の椅子に座ったり診察室の横に立ったり、周りをウロウロしたりと落ち着きがなく。)
…終わった、やっぱ風邪だって
(案の定風邪と診断され、やはりわざわざ病院に来るのは少々大袈裟だったと思い。普通の風邪なので熱が一度出ればすぐに直る、と言われ、ありがとうございました、とだけ言って診察室の扉を開け、相手を見て上記を述べれば)
風邪?よかった…もう不安で不安で
(やっと出てきた相手を見て、この様子だと風邪で終わったのかなと相手の方に駆け寄ると想像通り風邪だと述べる相手によかったとへにゃっとした笑顔で相手を見つめ。)
(/上げ有難う御座います…重要なテストが立て続けにあってスマホを封印してたので返事が大幅に遅れてしまいました。これから先受験があるのでまた返事が遅れるかもしれません。本当、すみませんでした!!)
大袈裟だっつーの。
(こちらに駆け寄ってきた相手の顔を見て、少し眉を下げて上記を述べて。安心したように笑う相手の頭をくしゃくしゃと撫でれば、行くぞ、と言わんばかりに待合室に向かい)
(/それはそれは…大変お疲れ様でした!大丈夫ですよ!こちらもリアル事情などで遅くなることも多々あると思います…。体調などを崩されていないかが心配でしたので、お元気そうで良かったです。)
だって環がいないと寂しくて死んじゃう…
(こんなセリフを相手が好きそうな女の子が言えば、きっと顔を真っ赤にして何言ってるんだとか言って怒るんだろうなと想像しては、少し寂しくなって。相手はいつか自分を好きになってくれるのだろうかと不安になりながら、待ってよと相手を追いかけて)
(/何か一言言ってから去ればよかったのですが、そこまで気が回らなくて…すみません!)
…そーかよ。
(大袈裟な表現をする相手の先日の告白を思い出し一度赤くなるも、同時に今朝言われた嫌いという言葉も思い出せば結局自分をからかって楽しんでいるのではないかと思えて。ふてくされたように上記を述べれば背後から聞こえる声も待たずにスタスタと歩いて行き)
(/いえいえ、もう一度こうしてお相手してくださるだけでもとても嬉しいです!)
環が倒れちゃったから、言えてないけど…
(朝よりも元気そうな相手の様子を見てまた一安心しては、スタスタと歩いて行ってしまう相手の背中を追いかけながら、今朝の喧嘩の風景を思い出し謝らなくてはと曖昧な言い方で相手に今朝のことを切り出して。)
ん?なに…って、呼ばれたな。
(後ろからかけられた声になんだろうかと不思議そうな顔をして振り向くも、自分の名字が呼ばれたことに気がつけば待合室のカウンターの方に目をうつして)
あ…いや、なんでもない。行って?
(完全に謝るタイミングを逃し、今言うべきだったことなのにと残念に思ったのが顔に出てうつむき気味で下唇を噛み。自分の謝罪より病院の呼び出しに行く方が絶対に重要だとわかっていながら、行かないでほしいと密かに願い)
? おう。
(相手が何か言いかけたのが気になったが、名前を呼ばれている以上早く行かなければいけないので受付へ行き。代金を払って薬を幾つか貰うと相手の元に帰ってきて、「帰るぞ」と声をかけ)
あ、うん…
(受付の方に向かってしまった相手の背中を見て、やっぱり恋人のようにするのはやめようと心に決めて。帰るぞという相手の声でハッとし、車運転しなきゃとなるべく違うことを考えることで気を紛らわしゆっくりとした足取りで歩き出して。)
……。
(何か考え事でもしていたのだろうか、浮かない顔をする相手をちらと見るも、なんとなく声をかけることはできず。微妙な空気が流れ、もやもやした気持ちのまま車の前についしまえば)
…はぁ
(自分がいまさっき心に決めた好きという感情を捨てるに近い大きな決断を悔いるように、とぼとぼ歩きながら自然な動作で車のキーを開けて運転席に座りエンジンをかけて。相手の体調は良くないにしろ、単なる風邪で良かったと喜んでいれば良かったかな…なんて感じていると無意識のまま知らぬままにため息とともに涙を流して)
っ!…っ、…。
(後部座席に座り無言のまま景色をぼうっと眺め。ため息が聞こえてちらりと相手を見れば、泣いているのか頬が濡れていることに気がつき。とっさにどうした?といつものように声をかけようと思ったのに、なぜだか声が出ない。「…赤になるぞ。」とやっとの事で出た小さい言葉は素っ気なくなってしまい、しまった、と思いながらもそれ以上は何も言わず)
わかってるよ
(やっと自分が涙を流しているのだと気がついて、相手にばれているとも知らずばれぬように涙を脱ぐって。赤になると声をかけられると、とっさに何か返さなければと言葉を探すもどうやって接したらいいかわからなくなり自分も素っ気ない返しになってしまい)
あっそ。
(やっぱり何か言うべきだったと後悔するもすでに遅く、素っ気なく返された言葉に突き放すように言ってしまい。久々に喧嘩してしまったと言葉とは裏腹に心情は焦っており、少し険しい顔つきで窓の外の風景を眺め)
ごめんねって言いたかったんだ
(このまま相手と気不味いまま過ごすのは自分も嫌だし相手も嫌だろうと考えては、相手の顔が見えない今言ってしまおうと話を切り出して。今まで通り普通の兄弟として過ごせるように密かに願いながら遠くを見つめて)
…何が。
(何かなんてだいたい見当がついているのに、そっぽを向いたまま知らないふりをして。自分でも幼稚なことをしているとはわかっているが、早く家につかないかとじっと窓から視線を外さずに上記を述べれば)
朝のこと、嫌いって言ったでしょ。ごめん
(相手の素っ気なさも態度も全部受け入れて、何も触れずに話し出し何かを悟ったような笑みを浮かべてゆったりと話して。ごめんと謝ったあとに、本当はそんなこと思ってないんだ とさっきまでの声量より小さめに付け加えて)
…嘘つけ。思ってもないくせに謝んなくていいから。
(どんどん自分が卑屈になっていくのがわかる。言っていて馬鹿らしいがぐちぐちと文句しか言うことができず。またからかわれていると思えばもうその手には乗らないぞ、と言わんばかりにきつい言葉で返して)
っ嘘じゃ…ないよ
(自分が本当に思っていることを嘘だと切り捨てられて、謝ったことさえも思っていないことだろうと言われとことん嫌われてしまったんだろうと感じると、抑えていた涙もポロポロと落ちていきしまいにはガン泣きで事故ってはいけないと車を道路の端に一旦止めて)
あーもーわかったよ…
(意地っ張りな自分にもイライラしてしまって八つ当たり気味な態度になってしまうも、やっぱり泣かせたのはよくないと思って、とうとうぼろぼろと泣き出した相手に向かってバツが悪そうに目線を外しながらも上記を述べて。しかしやはり自分が好きだというのは信じられなくてにそこには敢えて触れずに)
もう環に関わらないように、するから…
(ここまで嫌われてはもうどうしようもないなと感じたのか、本当は嫌なのに自分から関わることを絶とうとして。「もう好きって言わない…迷惑になるなら言わないっ。」と述べてやっと相手の顔を涙を溜めた目で見つめて。)
別にそこまで…ちが、兄貴が俺のこと嫌いとか好きとか言うからじゃねーかよ!
(兄弟なのに関わらないようになど出来るはずがないだろう、と呆れながらもそう思うまでに追い詰めてしまったのかと思い、そこまで怒っていないと言いかけて。迷惑、という言葉に何故こちらが迷惑という話になっているのか、まず話が吹っ飛びすぎだと慌てて相手を見れば、少し枯れた声で上記を少し怒ったように言い返して)
本当に、好きなんだ…嫌いになりたいくらい大好きなんだよ!
(自分の気持ちをうまくコントロールすることが出来ず、嫌いになるくらいに大好きだということが言いたくて必死に訴えかけようと感情的になって。自分の言葉が相手を混乱させていたのかもしれないと反省しては、家を出ようと思うんだとポツリと呟いて)
どっちなんだよ、もう訳わかんねえんだよ!
(好きなのに嫌い、嫌いなのに好き、考えれば考えるほど頭の中がぐちゃぐちゃになっていき、声を荒げて上記を述べればガンガンとなる頭を覆うようにして背を丸め。しかし付け加えられた言葉に一瞬頭が真っ白になって、ただ目を丸くして相手を見つめ)
だから、大好きなんだって!愛してるの…環のことっ
(張り上げられた声にビクッと肩を震わせるも、ここで下がってはいけないと思い好きで本気で愛していると必死に述べて。もう就活だし、バイトで貯めたお金もあるから…と自分を見つめている相手とは逆に目を逸らして)
…じゃあなんでこのタイミングで家出るんだよ。
(愛してるというくせに家を出るのか、もう相手の考えていることがわからないと困惑した表情で俯けば、先ほどとは打って変わって小さく呟いた後、嘘つき、と泣き声で言い。少し遠いが家までの道のりは分かるし、最悪家にいる母親にでも鍵を開けて貰えばいいかと思いながら降りるために車の扉を開けて)
待って…前から決めてたんだ。
(この時期に家を出て一人暮らしに慣れるというのは両親と話し合って決めていたことで、偶然このタイミングになってしまったことをしっかり説明しようと扉を開けた相手の元へ自分も行って説明し。嘘つきという言葉が刺さったのか、どうやったら信じてくれる…?と潤んだ目でたずねて)
そんな話…そんなの俺に一回も……。
(説明を受けるも、自分だけ知らなかったのかとショックを受けながら上記を述べて。もう今は何を言われても信じられない気がする。「もうお兄ちゃんのことなんか何も信じられない!」と半泣きになりながら叫べば、走り去ろうと相手を避けるようにして車を降り)
環っ…!!
(家を出ることを相手に相談して、軽く行くことに賛成されると会う機会も一気に減るという点も気にしていないように感じてガッカリしてしまうのが怖くて言うことを拒んでいたのがもっと辛い結果を出してしまったことを本気で後悔して。車を降りた相手を追いかけて強引に抱き締めて、震えた声でごめんと謝り)
環っ…!!
(家を出ることを相手に相談して、軽く行くことに賛成されると会う機会も一気に減るという点も気にしていないように感じてガッカリしてしまうのが怖くて言うことを拒んでいたのがもっと辛い結果を出してしまったことを本気で後悔して。車を降りた相手を追いかけて強引に抱き締めて、震えた声でごめんと謝り)
っ!離せよ!離せ!
(相手に好きなんて言われながらも結局頼りになんてされていないのも、勝手に傷ついてまともに人の話も聞けないような自分にもイラついて逃げようとし。後ろから抱きつかれ驚いたようにしながらも、とにかく何処かへ行ってしまいたいと、未だ体を捩って暴れながら上記を叫んで)
好きってのは本当、家を出る話は俺が怖くて言えなかった
(相手が自分の腕から離れようと暴れているのを見て落ち着かせようと一人称を僕から俺に変え、珍しく声を荒げて。相手が色んなことで傷付いて混乱していることを理解していたのか、自分の気持ちや情けない部分を全て話し。)
うそ、ばっかり…。
(滅多に聞かない大きな相手の声にびく、と驚きつつも、小さく上記を述べて耳を両手で塞いでぎゅっと目をつぶり。しかし真剣に相手が話していることが伝わりおとなしく耳を傾ければ、怖いという言葉に少し疑問に思い)
嘘じゃないよ…唯でさえ男同士で兄弟なのに。
(ごめんと謝り続け、自分が相手に言わなければいけないことを全部話し終えると嘘だと思っている相手に、上記に僕ばっかり大好きで…と泣きながら述べて。)
……。
(相手の言葉や泣き声を背中越しに黙って聞いて。もう完全に抵抗する気はなくなりただ罪悪感が胸に残れば、自分を抱きしめている相手の腕をそっと撫でて)
本当に環のこと大好きだし、愛してる…
(やっと自分の話を聞いてくれた相手にありがと…と小さく呟いては、信じてくれるなら相手を好きだと言う自分の気持ちを信じて欲しいと感じ、一人の男として愛しているのだと伝えて)
本当に…?嘘じゃねえ…?
(見つめ返された目線を外さずにじっと見つめて。また相手の事で傷ついたりするのが怖くて、少し怯えながら上記を述べ)
(/背後から失礼します。あけましておめでとうございます!昨年は環と背後のお相手をしてくださり、ありがとうございました。今年からも仲良くしていただけるととても嬉しいです。)
嘘じゃないよ、信じてくれる…?
(相手を愛している自分がまさか相手を傷付けてしまうなんてと深く反省しながらも、ショックを受けて。これで信じてもらえなかったら土下座でも何でもしようと決意して)
(/明けましておめでとう御座います!!此方こそ有難う御座いました。今年も宜しくお願いします。)
…俺も、その、言い過ぎた。ごめん。
(相手の言葉にこくん、と小さく頷けば。自分も相手を振り回した、きっと傷つけたりしただろうと少し俯いて上記を小さく述べれば)
環寒いでしょ…車戻ろう?
(相手の言葉を聞いて安心して微笑んでは頷き、これから先欲張らず多くを望まないようにしようと決めて。急に吹き付けた冷たい風に体を震わせて相手は風邪ひいていたんだと思い出すと車に戻ろうと手を取って)
ん。…なあ、
(相手が微笑んだのにつられて少し笑えば、許してもらえてよかったとほっと胸をなでおろし。急に吹いた風にがくがくと震えれば相手も同じだったらしく、握られた手を少し握り返せば上記を小さく述べて)
なに?
(相手とこうして笑いあえる機会は後何回だろう、小さい頃のように弟と手を繋いで歩くのは後何回だろうと勝手に先はないと決めつけては感慨にひたり。自分を呼びかける声を聞きどうしたのか問い)
その…ありがとう、ちゃんと言ってくれて。
(こうやって手を繋いで歩く事は昔はよくしたな、と思い同時にこれからもあるのだろうか、と勝手に想像して。まだ自分は兄に対する恋心は完全に受け止めきれないかもしれない。けれどきちんと言ってくれたことに対して上記を述べれば、嬉しかったと小さく付け足して)
ううん、信じてくれて有難う
(昔は小さい相手の面倒を見るのに精一杯で好きだという気持ちに気付くには幼すぎて、あの日々もそれなりに楽しかったなと思い出し。相手からお礼を言われ、お礼を言うのは自分だと首を横に振って自分がお礼を言って。)
おう。
(幾分か自分より高い場所にある相手の顔を見上げ、にこりと笑いかけて。昔も喧嘩してこうやって手を繋ぎながら家に帰ったな、と思い出し、こういう時は兄らしいな、としみじみ思って。握った手をぎゅっと握り返して、相手の隣を歩いて車へと向かい)
環は、笑顔が素敵だね
(相手の笑顔を見たら嫌なことも全部忘れられるような気がして自分も自然に笑みがこぼれ。兄弟喧嘩なんて久しくやっていなかったせいか精神的にも疲れが溜まりもうしたくないなと考えながら小さく溜息をこぼし)
ば、何言ってんだよ…。
(相手がそういうことをさらっと言うので、風邪か恥ずかしさからかぼふっと顔を赤らめて上記を述べ、いたたまれなくなって早く行こうとぐいぐいと手を引っ張り。ため息をついた相手にどうした?と問いかければ)
そんなに引っ張ったら腕抜けちゃうよ
(赤面しながら自分の腕を引っ張る相手を楽しそうに追いかけながら腕が抜けるよとクスクス笑い。どうしたのか聞かれ、環と喧嘩したら心臓が痛いなと思って…と頬をかきながら相手に述べて)
抜けないですー。
(ぶーぶーと口を尖らせながら自分を笑う相手に文句を言い、構わずぐいぐいと腕を引っ張りながら上記を述べて。確かに兄弟喧嘩は久々だったかもしれない。ごめんってば、と大袈裟な表現をする相手に拗ねながらももう一度謝って)
謝って欲しいわけじゃなかったんだよ?ただ、嫌われたくないなって…
(抜けないと正論を言われると確かにそうだと頷いて。相変わらず腕を引っ張る相手をちょっとだけと自分で決めて背後から抱き締め、心臓が痛いという本当の理由を相手の耳元で小さく述べて)
っ!?…はあ、もー…。
(急に抱きつかれ耳元で囁かれるように話されれば、また顔を赤くさせてびくりと肩を揺らし。相手は自分を過小評価し過ぎだし、いちいち間に受けすぎだと溜息をつけば、ここまで色々な事を曝け出してくれている事に自分も何かしてあげたい思えてきて、耳元にある相手の頬に軽く口付け)
え…?
(背後から見て顔が真っ赤になっていることに何となく気付きちょっとは照れてくれているのかと少し嬉しく思って。溜息をついた相手に自分もどうしたのと言おうとすると、頬に柔らかい感触があり何が起こったのか未だ理解できぬまま固まって)
っ、今のナシな、ナシナシ!
(固まってしまった相手に嫌だったかもしれないと思えば、自分のした行動がすごく恥ずかしくなって耳まで赤くしながら手をぶんぶんと振り焦りながら上記を述べて。いたたまれなくなりさっさと行こうと足を進めようとし)
ナシなんてやだよ、ビックリしたけど嬉しかったのに…
(相手が自分の頬に口づけをしたことを無かったことにしようとしているのを見て、後悔しているのだと思えば急に悲しそうな顔で相手の手を取って無かったことにするなんて嫌だと首を振って)
あーもー!!わかったから、んな顔すんな!
(相手のショックそうな声や表情になんだか許してしまいたくなるのは、やっぱり自分は相手に甘いと認めてしまっているようで。先程の自分自身の行動の恥ずかしさを吹き飛ばそうと、未だ赤い顔で上記を述べれば)
そんな顔…?
(そんな顔するなと言われ、悲しい顔になっているのはわかっていたもののどういう顔か詳しくは知らず両手で自分の頬を包んで、今どんな顔してる?と首を傾げて。環も顔赤いよと指摘して。)
なんか…しょぼってした顔だよ
(この顔に弱いんだよ、と自分自身に言うように、相手の眉と眉の間の所を人差し指でぐりぐりと押しながら上記を述べ。顔が赤いと言われればさらにぶわっと赤くなり、「いいから早く帰るぞ!」と頭が痛いのにも構わず相手の腕を引っ張って言い)
環だって林檎みたいな真っ赤な顔してるよ?
(相手に指で押された場所を手でおさえては、自分は特に顔の表情をコントロールするのが苦手だから仕方ないと考えると相手に反抗しようともう一度指摘して。またもや腕を引っ張る相手に、風邪引いてるんだから激しく動いたら駄目だよと後ろから声をかけて)
なっ…!余計なこと言わなくていいんだっつーの!
(顔が赤いのなんて言われなくても分かっている。二度も指摘されればますます恥ずかしくなって、上記を述べればふい、と顔を背け、かけられた声にも構わず相手の腕を引っ張りながらずんずんと歩いて行き)
だって、環が言うから…
(顔をそらしてしまった相手を見て怒っているのか怒っていないのか探るように顔を覗きこもうとして。拗ねてしまったのかなと相手の様子を伺い、これ以上無理して風邪が悪化してはいけないと思い、風邪悪化しても知らないよと少し大きめな声で)
しねーよ、たかだか風邪だし。大袈裟なんだってば。
(顔を覗き込まれれば少し不機嫌そうな顔をし、またふい、と顔を背けて。相手が自分を心配してくれているのだと分かりながらも、風邪ごときで大袈裟だと相手の言葉に上記を述べ)
僕にだってうつるのに…
(相手の不機嫌そうな顔を見て自分もムスッと頬を膨らませ、自分のことを出しても何も思わないなら諦めようと相手を試すように、僕が風邪引いてもいいのと後ろから問いかけて)
兄貴がうつらないようにすりゃあいいだろ
(相手と同じように顔は未だむっとして上記を述べて。風邪をひいているからか、なんとなく相手に突っかかるような言い方になってしまうも、相手の試すような言い方に「それは…」と小さく呟いて咎め)
一緒に生活してるのに無茶だよ…
(自分がうつらないようにすればいいと言われれば、そんな無茶なことを言われてもとムスッとしていた表情から困ったものに変わり。そうこうしている内に車にたどり着き、ロックを解除しドアを開けてやり)
じゃあ近づかなきゃいいじゃねえか。
(風邪を余程うつしてほしくないのかと思えば上記を述べ。自分だって風邪なんてうつしたくないと、ぱっと手を離して距離を取れば。ドアを開けてくれる相手に礼を言って乗り込めば、また横になって体を丸め)
早く治して…ってことで、別にうつすなって言ってるわけじゃ…その、ごめん
(自分の思いがちゃんと伝わらなかったのが悲しかったのか、うつむき気味でボソボソ謝って。離された手をどうしたらいいかわからず自分で自分の手をぎゅっと握って。相手が横になっているのを確認すると車を出して)
……。
(自分は相手の考えを少し誤解していたようで相手の言動に少し罪悪感が湧いて。はあ、と息を吐けば立ち止まって握られている手を解き、また先程のように手を引いて。車を運転している相手をまたじっと後ろから見ながらも、大人しく横になったまま。)
え、ちょっと
(相手の一連の行動に動揺しながらおとなしく手を引かれて。少しは自分の思いや考えていることが伝わったんだろうかと相手の手をぎゅっと握り返して。後ろで静かにしていることから寝ているのかなと勘違いしてあまり音を出さないよう運転して)
はやく、寒い。
(手を握り返されたことに恥ずかしくなって誤魔化すように上記を述べれば、手を握ったままそそくさと車に乗って。後部座席から真剣な姿で運転する相手をぼんやりと眺めていれば、瞼が重くなりそのまま目を閉じて)
今日は疲れちゃったね…
(手を握ってもらい、思わず心が弾んで元気よく相手の言葉に頷いて。信号待ちの間に相手の寝顔を見ようと後ろを向いて寝顔を見ると、今日はお互いに体力を使ったなと感じては眠っている相手に小さめの声で語りかけて)
んー……。
(相手が何か自分に言っているのはわかったが、寝かかった頭ではなんと言われたか理解ができずに曖昧に返事をし、安心したのか少しだけ笑って浅く寝入れば)
環起きて、着いたよ
(暫く相手の寝顔を見つめてからもう一度車を運転し始めて。やっと家に着くと車から降りドアを開けて相手に起きてと声をかけて)
ん…?おー。
(相手の声にゆっくり目を開けて寝ぼけながらも返事をし、上体を起こして。相手を見れば「悪い、寝てた。」と少し申し訳なさそうに言い)
トピック検索 |