主 2016-10-15 17:52:35 ID:c42014d3d |
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>カラ
…そっか。まあ何だかんだ竜騎士科なり騎兵科なりに同乗は何度かしたし、仮に振り落とされた時は自己責任で何とかするから気にすんな。一応俺だってただ守ってもらうだけの姫様になるつもりはねぇからよ。
(相手の武器の異質さはそれを身をもって整備したからこそよく理解しており、それが平民出身の竜騎士科最下位というのも聊か疑問が残るものだが相手がそう言うのならわざわざ言及する無粋さもなく。少しだけどこか疑心を残したような小さな相槌を口にした後相手が竜の檻がある畜舎へと促す様な素振りを見せたのに反応しその後に続くように歩みを進め始め。竜騎士科と言えば竜に乗って戦闘を行うことが主となる学科、実際己がこれまで討伐訓練で共闘を図った面々にもその経験がないことを理由に渋るものも多く、だからこそ自衛の策をきちんと用意している旨をこれまで同様相手にも伝えれば腰のポーチから小さなつむじ風を内包したような水晶玉のようなものを取り出して見せて。風属性の魔法を使う魔物の素材から作り出したごくごく小規模の風魔法を一度だけ放出する魔法石、仮に自分の力不足で振り落とされた場合もそれから先はあくまで自己責任として自らが請け負うことを物質として見せながら畜舎への歩みを進めれば、その道中ふと思いだしたように相手の方にポーチから取り出した銀の透かし彫りに自身の瞳のような青緑の石が嵌められた指輪を差し出して。こうした訓練ではただただ戦闘力のある生徒に守ってもらいながら支援をするほかない己の立場故に多少なりとも引け目を感じているのか、不遜な態度が目立つ中少しだけしおらしさを覗かせて。)
――ほれ、これ付けとけ。俺が仮に瀕死になった時は指輪に込めた術式が発動して、指輪が破裂すると同時に一定時間あんたの周りに小物を寄せ付けない程度の魔除けの守護になる。勿論指輪が切れる程足手まといになるつもりもねぇけど…こんな討伐訓練でも死にかねないような足手まとい引き受けさせる礼だ。…結構強引に頼んじまったけど、よろしく頼む。
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