story
神歴130年……新しい西暦を迎え人類の繁栄が絶頂に達してからわずか130年と半年……突然空に血のように真っ赤に染まった月が現れ、その月が欠ける時……人類が絶望のドン底に突き落とされる日が来た。その日の名は『禍津日』……昼間でも暗黒が支配し、人類を嘲笑うかのように謎の巨大な門が出現した。その赤紫色の不気味な紋様が描かれた門からは無数の魑魅魍魎が這い出て、更に鬼神と呼ばれる異形の大型生物と数多の妖怪が現れ、脆くも人類の繁栄は崩れた。禍津日は三年と十月十日続き、人類は鬼神と大妖怪の手に掛かり地上のおよそ全人類の半数が命を落とし、また呪怨液と呼ばれるウィルス性の呪いで鬼神及び大妖怪の仲間に入った。しかし、人類も逃げてばかりでは無く鬼神及び大妖怪に反抗を開始し鬼神と大妖怪との戦いが始まった。後にこの戦いは『禍津日大戦』と呼ばれた。禍津日大戦の三年と十月十日は壮絶を極め、戦いに参加した多くの人々が命を落とした。禍津日大戦末期の神歴136年……最大級の大きさを誇る鬼神であるコードⅥの出現により世界は全て破壊され、地上の九割が鬼神と大妖怪が作り出した鬼界に呑まれ、人類は禍津日大戦に敗北した。そして世界からは国という概念が無くなり……世界の街という街は瓦礫の山となり人々は陰陽鉱石と呼ばれる結界を中心に立て籠もり、いつ結界を擦り抜けて浸入し襲いに来る鬼神や大妖怪にただただ恐怖しながら暮らしていた。そして壊され疲弊した街の文明は旧暦2020年まで何とか文明の針を戻した。そして鬼神や大妖怪に対抗する為に対鬼神及び妖怪討伐機関『天照』を設立し残された世界を管理した。そして緋魂石製の武器を駆り鬼神と大妖怪を狩る者達を人は『災禍祓い』と呼び、いつしか残された人類の最後の希望となっていった。これは……人類の存亡を賭けた。災禍祓いと鬼神及び大妖怪との壮絶な戦いの物語
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