今はどっちも居ない。 (相手が明るく聞いてきたが、その答えは大して明るくなく、己も淡々と答え。「母親は俺を産んですぐに、父親は俺が二十歳の時に死んだ。」と付け加えて。特に己にとって悲しい記憶でもなく、飄々とした雰囲気さえ醸し出していて。喉の渇きを感じ、すぐ其処にコンビニが見えると左折して車を乗り入れ)