女子高校生 2016-06-12 16:51:04 |
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え…、あ、ありがとう、
(こんなこと鈍臭い自分にとってには、いつものことで。この腫れもしばらく経てば引くということは知っている。頬の熱がだいぶ取れたかなと思い、彼の方へ振り返って、さぁ、行こうかなんて声をかける手前、彼に何故か待てといわれ。言われたのならば待つしかないと、彼の行動を見守っていたのだが、まさか濡らしたハンカチを自分に差し出してくれるとは思っておらず。しかし、言葉はそっけない。それでも、大丈夫かと声をかけてもらうよりも嬉しく感じ。心が温かくなるような感覚を感じつつ、また火照ってきた頬の熱を知らんぷりをしながらそのハンカチを受け取り、額に当てて。いろんな意味で熱くなった顔に、冷たいハンカチは気持ちが良かった。ハンカチもぬるくなり、痛みもだいぶ引いた頃、改めて彼の顔を見つめ「ありがとね、比津谷君。ハンカチ…洗って返すね」今日は、何故かいろんな場面の彼を見れたせいか、今までよりも別の目線で彼を見ていくことができそうな気がして、それがなんだか嬉しく思えて、思わず頬を緩めさせながらお礼の言葉を再び告げて、)
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