女子高校生 2016-06-12 16:51:04 |
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いやお前それよりもな……。
(若干微動しているような声で言い返し、彼女が俯かせていた顔を此方に見せた際には正直空間が固まったかと錯覚してしまっていて。潤んだ瞳は何か小動物のようにも感じられて思わず頬の火照りを感じ。ああ、クラスの男子がこの少女の事を可愛らしいと言っている理由はこれか、などと場にそぐわない事を頭ではのんびりと考えていたが、そんな時間も本当に僅かな物で、突然立ち上がった相手はぱっと再び背を向けてしまって。それが何だか、何と言えば最適な表現になるのか分からない、兎に角何かしらの感情が湧いて出て来て「…ちょっと待て」未だ額を摩り続ける彼女を横目に少し考えた後、近場にある手洗い場へと向かいポケットからハンカチを取り出し、蛇口から流れ出た水に少し浸し、絞り。元いた場所へと戻れば「痛みが引くかどうかは分かんねえけど…まだマシになるんじゃねえの」と素直に告げずにそっぽを向き、ハンカチを差し出し)
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