女子高校生 2016-06-12 16:51:04 |
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な、泣かないわよ…!もう子供じゃないんだし――、
(後ろから聴こえてくる、心配してるという雰囲気を感じられない言葉。それは、まあ、彼は誰かに気を使うような器用なことができる人間ではないと薄々感じ取ってはいたが、少しぐらい大丈夫かとか声をかけてくれないのだろうか。泣くまでとは言わないが、痛さのせいで少しうるんだ瞳のまま顔を上げれば、予想外の位置に彼の顔が。皮肉を言う面倒臭がり屋ではあるが、美形であるのは確かで、少し呆然とした後、はっ、とわれに返ったように急に立ち上がり、「え、えーとハンバーグでいいんだよね」先ほどの話題を掘り返すように告げ、少しばかり赤い顔を隠すように彼に背を向けて、あんなに近いなんて思わなかった、なんて小さな声でつぶやいてはまだ痛む額をさすり、)
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