語り部 2016-04-01 03:16:21 |
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(月も登り始めた頃、街の街灯より一層煌びやかな灯りを放っているのはとある屋敷。ほぼ毎晩と言って言いほど開催される無駄に豪勢なパーティは興味の無い者からして見ればただの自慢大会のようにしか見えない。ほぼ変わらなぬ面子で小さな支配者にでもなった様にその持てる全ての見栄を張り、お世辞程度に謙遜し合うその様を見ていると何故だか段々と苛立ちが腹の底から湧き出てくるように感じて。任務の為に潜入しているが本当はこんな所に参加できない身、依頼主から色々と手続きをしてもらい参加する事になったが普段と異なる服装や髪型のためにやけに落ち着かない。黒のタキシードに、シルバーのストライプ柄が入ったネクタイ、髪も“依頼主”にシャキッとしろということでオールバック。仏頂面が隠せなくて眉間に更に皺が寄ってしまうのがさらに不愉快で、柱の物陰から小さく舌打ちを零しては御婦人、確か小規模マフィアのボスである男の妻だったような、頭の抽斗から叩き入れた情報を思い出していればその御婦人からダンスを申し込まれたがやんわり、極力、やんわりと断り。先ほどから何故がいろんな女性に声を掛けられるが何故だろうかこんなにも仏頂面、自負している訳ではないが人当たりのいい印象は与えられないだろうにとぼんやり考えつつ、左手に持っている杖でコツ、と床を小さく叩いて見せて。大きな武器は目立つからと日本刀を杖の中に仕込刀として閉まっていて柄の部分が外れていざと言う時は取り出せる仕組みになっており。はぁ、と小さく溜息を零しながら広いホールの反対側、あまり近くに居すぎてもと距離を取っておりそこにいる女性と“依頼主”、視線を感じて僅かにそちらへ視線を向けつつ辺りを見渡して今の所は怪しい動きを見せる者も居なくてしかしふと思い立って見ればなぜわざわざ護衛なんて付けるのか自分が行えば良いものをと今になって内心ブツブツ文句を言いながらもこうして受けてしまうのだから何だかんだで放っておけないのか、と薄ら苦笑を浮かべ少しだけ移動しようと杖を付きながら移動し始めて)
(/分かりやすいロル故にこちらの語彙力の無さが浮き彫りになってとても恥ずかしい限りです。先代も早速ご登場でこれからが楽しみですね)
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