主、 2016-03-13 00:02:42 |
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≫恭
いやぁ、恭が可愛くて…つい
(自分の言動で相手が一喜一憂している様子が愛おしくてたまらないといった笑みでとくに深くは考えず甘い言葉を返し、相手の本当の可愛さは計算づくのそれではなく、こういった素の部分が大きいのだろうと思えば、自分以外の人間になんて見せたくはなく、相手を自分のものにしたい欲求が高まるが、続いた彼の問いで欲求と嫉妬心がない交ぜになり「…恭が俺より優先するのって梓くらいかなって」自分でその名前を出したのだが、相手が誰を想っているのかを再確認してしまい自嘲気味た笑みを浮かべながら、言うんじゃなかったなんて思いつつ「でも、少なくとも今は恭は俺が独り占めするからだめだよ」と言いながら相手の差し出すケーキを口にすると、クリームを取る様に自身の唇を舐め
≫梓
えっ…俺は普通の作るよ
(幼馴染という立場としてのプライドを守ろうとすればまた険悪な雰囲気になりかねない、思えば相手の「俺以外には幸せに出来ない」という言葉はそれとなく聞き流したが、その後に続いた言葉は聞き流す事は出来ず。相手が春にそれを作る意味は分かるが、自分が恭に作ったとして彼が真面目に受け取るはずもなく、むしろ自分としては相手が春の事しか考えてない事を彼に再確認させるための提案でもあったため、相手の言葉はやんわりと断るが、それで納得するような相手ではないのは重々承知で渋い顔になるのを我慢できない。「……いや、どうせあいつらに食わせるなら一から作ったやつの方が良くねぇ?」相手の言葉に今度はこちらがキョトンとし。一から作ったほうがやはり美味しいし、相手との2人ならまだしも恭に食べさせるならと考えていた事を自覚すればなんだかむず痒い恥ずかしさを覚え、相手も同じような事を考えそうなタイプだと思っていたため、指摘されれば余計恥ずかしい。顔には出さないようにと注意しつつ「ホットケーキミックスでもいいけど」と付け足し
≫春
…逆に、なんで俺が春の事大事に思って心配してないと思ってんの
(幼馴染である相手には特に細かく言葉を掛けたり、気遣っていたつもりだが。鈍感なのかなんなのか…と頭を掻くと相手の返答を待つように彼に目を向ければ、じっと見られているのに気付き。相手がこんなにも不安そうに真意を見極めるかのように見てくるのはいつからだったろうか、と考え子供の頃はもう少し素直にこちらの言葉を受け止めてくれていたはず。自分は彼に何かしただろうか、心当たりはないのだが、と首を捻りながらも「俺、春の事“春なんか”って思った事ないからさ。“俺なんか”って言うのやめてよ」いつもより些か柔らかい口調を意識しながら相手に頼む様に伝え
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