主 2015-08-20 01:42:34 |
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> 貴瀬
……おい、犬。煩過ぎ。
( 威勢の良い彼の声音が響くと同時に近所迷惑になると反射的に思ったのか先に体が動き相手の口元を片手で覆い。今度は此方が注意をしているという奇妙な感覚に自ら呆れ息を吐き。すぐ様手を離して遣るも弱々しいが楯つく姿は割と嫌いではなかったようで、珍しく言い成りになるよう其の儘動きを止めれば「…用があんなら早く言え」と壁に背を預け腕組みながら相手の話を聞く姿勢になり。
> 雲霧
…まあ手前が良いっつうなら…。
( 逃したチャンスが再び舞い戻ってくる事なんて早々ないだろう。此れを逃したら夢に迄甘味が出てくるのではないかと、そう思えば決心したようにYesの答えを出し。後に"仕方ねえから食ってやる"と続きそうになった言葉は飲み込み、早くとばかりに彼の空いている方の腕を掴めば引っ張る様歩き出し。
> 雛松
──……。
( 夜空を眺めたくジャージに着替え屋上へと足を運んだのは良いが、筒抜けの声に眉根を寄せながら扉を開け。小柄で喧しそうな人物が目に入るも、なるべく関わらぬようベンチに寝転び空を見渡し。
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