巡音ルカ 2015-08-06 19:25:43 |
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なぜマスターはあんな辛そうな顔をするのだろう?私がマスターを困らせたのだろうか?
もしそうならば私はどうすればいいのだろうか?どうしたらマスターは笑ってくれるのだろうか?
そんなことばかり考えてしまいながら私は自室に戻りベットに横になっていた。
《コン、コン》ドアの外から乾いた音がする。
「ルカ、少し良いかい?」マスターの声に私はドアを開け「はい、どのようなご用でしょうか?」と訪ねた。
「君のために歌を作ったんだ。もしよかったら歌ってみてくれるかい?」
マスターは少し照れくさそうに楽譜を渡してくれた。
受け取った瞬間私の中にある小さな《なにか》に暖かな物を感じた。
これは一体何なのだろう?先ほどまでには感じなかった不可思議な感覚にとまどっていると、「えっと、その、気に入らなかったかな?」
少し困ったような顔をしたマスターに私は「嬉しいです。こんなに素敵なもの気に入らないなんてありえません」私は初めて笑顔という表情になった。あまりの嬉しさにぽろぽろと涙が流れた。
あぁ、これが嬉しいという感情なのだろうか?この目から流れる水が涙という物なのだろうか?
「ルカ?どうしたんだい?」
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