巡音ルカ 2015-08-06 19:25:43 |
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「あの、さ、昨日渡したリングの事なんだけど」と口ごもりながら、マスターは私の手を強く握り、始めは小さかった声が徐々にいつもの声量に変わり、「あれにはちゃんと意味があるんだ」と私の目を力強く、しかし不安そうに言った。
昨日のリングの意味?あれは単なるマスターとのペアーリングなのでは?と不思議そうな顔で私は、マスターの顔を見つめる。
「こんなこと、おかしいのかもしれないけど、聞いてほしいんだ」と精一杯な様子で、マスターは私の目を見て頬を染め言う。
私は余りよく分からないが、マスターのその様子を見て「はい」と小さく答え、優しく微笑みマスターの言葉を待った。
マスターは「僕とルカは『マスター』と『ボーカロイド』だけど、そんな関係は嫌なんだ・・ルカのことが・・好き・なん・・だ」と始めは力強かった声が、徐々に弱まりながらも確かに《ルカのことが好きなんだ》と言ってくれた。
マスターが私を好き?私のことを思ってくれているの?だって私はボーカロイドなのにと私が驚いていると、「こんな事急に言われて驚いているよね。でも、考えてみてほしい、もし駄目なら今まで通りの関係でいいから」とマスターは真剣な顔をして言い、部屋を出ていった。
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