巡音ルカ 2015-08-06 19:25:43 |
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植物園はわりと近くにあったらしく、マスターと話をしながら歩いているとあっと言う間に着いてしまった。
「此処だよルカ。ちょっと待っててね」とマスターは私の顔を見て微笑むと、チケット売場で「すいません、大人2枚下さい」と言いチケットを買ってきてくれた。
「おまたせ、じゃあ入ろうか」とマスターが私の手を引いてくれた瞬間、私は「あっ」と思わず反射的に小さく声を上げた。
それに対して「うん?・・わぁ、ごゴメンそんなつもりじゃ」とマスターも気づいたらしく慌てて手を放す。
しかし私は「えっ・・あの放さなくても、というより・・」と一瞬残念そうな顔をして、モジモジとしながら顔を赤らめてしまう。
その様子を見てマスターも改めて少し照れたように、「えと、ぁっあのさ、手繋いでもいいかな?」と私に手を差し出してきた。
「ぁ、は・・い・」と私も赤らめた顔のまま少し嬉しそうに手を差し出した。
「じゃあ、入ろうか」とマスターは優しく私の手を握り、植物園の中に導いてくれた。
その温もりが心地よくて私は微笑みが溢れてしまう。それを気づかれないように少し俯きながら、マスターと共に植物園の中に入って行った。
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