巡音ルカ 2015-08-06 19:25:43 |
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マスターはお出かけ用の格好なのか、いつもの仕事用の紺色のスーツとは違う、薄手のクリーム色のファスナー付きロングパーカに、白いシャツを中に着て、少し濃いめの青いジーンズを履いていた。
私に気づいたマスターは「えっ、凄い綺麗だ」と一瞬言葉をなくし私を見て頬を赤らめながら言ってくれた。
私は私で普段と違う格好のマスターを見て「マスターもとても素敵です」同じく頬を染めながらマスターに伝えた。
互いに照れながらも「じゃあ、そろそろ出かけようか」と、もしもなにかあった時のためにノートパソコンと私のソフト、バックアップデータと予備のバッテリーを持ち、後は財布と携帯を鞄につめ二人で玄関に向かった。
私は玄関でビジュー付きのミュールを履き、マスターに手を引かれ玄関を後にした。
初めてこの家から外に出た私は、嬉しいという気持ちと、少しの不安に揺れていた。
マンションの外は暖かい太陽と、優しい風が吹いていて、その風に道の脇に咲く花が揺れていた。
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