巡音ルカ 2015-08-06 19:25:43 |
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そこで私はそっと玄関のドアを開け、おそるおそるドアの外を覗いてみた。
するとそこには、三角形の耳に、長くしなやかに動く尻尾。そして全身に毛皮を纏う生き物がいた。
おそらくこれは猫という生き物だろう。
私の内にある《基本データ》の中の情報がそれを教えてくれた。
猫は私の足元に近寄ると「ニャー」と一度鳴き自分の体を擦り寄せてきた。
そんな猫の背中を優しく撫でながら「君も寂しいのかな」と私は呟いた。
その声に答えるように猫は《ごろごろ》と喉を鳴らしながら私に甘えてきた。
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