巡音ルカ 2015-08-06 19:25:43 |
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《カチ、コチ》と、リビングの時計の音がなっている。少し寂しげなその音は、より私の寂しさを増幅させる。
不安にかられより強く目を閉じていると、玄関の方から何か音がした。
「マスター?」と私は玄関の方を見ながら呟き、急いで玄関に向かった。
しかし玄関のドアの向こうにいるのはマスターではないようだ。
なぜならドアの向こうからは《ミャー》という鳴き声と、《カリカリ》というドアを引っかく音が聞こえたからだ。
マスターならそんな声も、音もさせないし、なによりも、自分で鍵をあけて入ってくるのだから。
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