主 2015-08-06 15:06:18 |
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>アカネ
自分の剣の刀傷で死ぬたぁ、三流以下だ、それこそ剣士の恥、いくら剣の腕だけ良くても周りが見えねぇとな
(年をとるとどうも偉そうな説教が出てきてしまう、言葉を発したあとにまずかったなと考えてもときは既に遅い。少々バツが悪そうにやや目をそらして額を掻く。
>アラタ
どうした?俺に何か用か?生憎と俺はお前さんを知らないんだが。
(横目で相手を見やると笑顔の中に様々な感情が混ざったような複雑な表情を浮かべる。邪険に扱う気もないのだが元々口がうまいわけでもないため、威嚇するような文句が出てしまう。
>KR
おう、お前さんか、まだ自分が見つからねぇのか?自分が見つからねぇうちにくたばったら名前くらいはつけてやらァ。
(懐からタバコを取り出して火をつける。最も身近にあるはずなのに見つからないそれを人探しに例えているようだ。ふと思い立ったかのように再び懐へ手を入れると使い古した手帳を取り出す。
俺もお前さんについてちと調べてみたんだがよ。参考になるかはわからんが、少なくとも無関係じゃあねぇことだと思うぜ。
(目的のページを探すように手帳を捲り始める。非情に流暢な筆記体で書かれたそれは一般的に達筆と呼ぶのだろうが、ある方では蚯蚓ののたうったような線にしか見えない。
>レグルス
ありがたく寿命で逝かせてもらうさ、お前さん見てぇな半人前にゃあ鎌鼬は使いこなせねぇ。どうしても欲しかったら墓荒しでもするんだな。
(太刀で居合い斬りを熟す、籠手で刃を弾き太刀筋を逸らす、速度ではなく足捌きで背後に回りこむと言った、卓越した技量のみで打ち勝った、というよりも最後まで攻撃を避け続けたといったほうが正しいか、あの時も同じようなセリフを言った覚えがあるが記憶があやふやだ、とうとう脳も老け始めたかなどとどうでもいいことを考えながら憎まれ口を叩く。継がれたぶどう酒を一気に飲み干すと徐ろに立ち上がる。
さて、報告も済んだしボチボチ帰るぞ。ここは辺鄙なところだが敵さんの領地だ。
(手慣れた様子で荷物をまとめ、傍らにおいてあった袋へ入れるとアースランのある方角へと足を向ける。
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