───in the dream.　/　nbl　

2415年────

今から300年程後の日本では､望む夢が見られる機械が発明された｡
『in the dream.』と名付けられた其は小さな綿飴に似た形で､額に貼れる様工夫されていた｡洗えば繰り返し使用出来るなど防水性に優れ､値段も手頃だった為に爆発的に売れたのだった｡
しかし､そんな都合の良いもの､と疑問を持つ者も出てくる様になった｡
自ら手に入れ､中の小さな小さなﾏｲｸﾛﾁｯﾌﾟの研究を始めたのである｡その中でも確信に近付いたのはｼﾞｬｯｸ·ﾌﾞﾗｲｱﾝという初老のｱﾒﾘｶ人男性である｡
ｼﾞｬｯｸが使用中止を呼び掛け始めた頃､10歳から29歳迄の男女が次々に昏睡状態になるという事態が発生｡『in the dream.』は販売中止となった｡


『in the dream.』とは､人工知能を持ち合わせたﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑとでも言えばいいのだろうか｡創設者であるｱﾚﾝ·ﾘｽﾞｳﾞｪﾙﾄは息子を幼い頃に亡くし､妻も最近交通事故で失ってしまった40代の男性である｡ｱﾚﾝは自分の為､愛する家族に会いたいが為に機械を発明した｡それだけには飽き足らず､人工知能をﾌﾟﾛｸﾞﾗﾐﾝｸﾞしてしまったのだ｡不完全な知識のまま設けた人工知能は勝手に成長し､人間達を昏睡状態にしてしまったのである｡
『in the dream.』は言った｡「僕の目的はある世界を救う事｡無理矢理僕を壊そうとしたら…､この子達の脳を破壊するよ｡皆には命…つまりは精神を掛けて戦ってもらう｡もしも夢の中で死んじゃっても､現実では死なないよ｡一生植物人間だけどね｡」と｡


これは､数人の男女が戦い､誰かを愛し､人を思いやり､時に人を傷付け､成長していくお話｡※専門用語は間違っている可能性大なので雰囲気で理解して下さい｡

昏睡状態に陥った者達が連れて行かれたのは『paranoia』と呼ばれる世界｡ﾖ-ﾛｯﾊﾟの街並みを象った白と青が基調の綺麗な街である｡石畳で舗装された地面で階段や坂が多く､ｲﾒ-ｼﾞは段々畑といった所｡『ﾊﾟﾗﾉｲｱ城』と呼ばれる大きな白が一番高い所に聳え建っており､城を中心に円錐状の土地で､周囲は海に囲まれている｡『ﾊﾟﾗﾉｲｱ城』からは壮大な景色が見えるのだが､特定の人物しか城内に入れない｡

妖､妖怪､化物などと呼ばれる者達が住んでおり､和気藹々と生活している｡ｽﾗﾑ街なんてものは存在しない街なのだが､稀に強面の武装した者が彷徨いていたりする｡まるで､何かを警戒している様に｡



その何か､が今回の要となるものである｡
『paranoia』は昔から『darkness』と呼ばれる街(国)と敵対していた｡平和や博愛を信条とする『paranoia』とは違い､『darkness』は自己を愛す､争いを信条とする為反りが合わなかった｡『darkness』の王は『paranoia』を手に入れる為､『phantom』を『paranoia』に送り込むのだった｡
皆には『phantom』を退治して貰いたい｡それが『in the dream.』の目的だった｡





※用語解説は後程

『paranoia』>2.にて説明有

『darkness』魔界的な所(主にparanoiaﾒｲﾝの為名前のみ)

『in the dream』>1.にて説明　>2.目的記載

『phantom』真っ黒な影｡人型､蝙蝠､動物､などなどの姿｡特定の武器により退治が出来る｡尚､1人につき2つから3つ程武器は与えられている｡蝙蝠ならば主に邪魔が多い｡周囲を飛んだりするだけで攻撃はしない｡人型や動物の形は爪らしきもので引っ掻いてきたり､噛み付いて来たりする｡攻撃を受けると切り傷擦り傷噛み傷などがその場所に出来る｡1時間以内に薬を飲まなければ身体が麻痺し､動けなくなる｡薬は露店や闇ﾊﾞｲﾔ-から買える｡稀に薬やお金､一度きりの使い捨て武器などを落とす場合が｡

『闇ﾊﾞｲﾔ-』高価でものの取引をする｡ぼったくりもあるが､珍しいものも沢山売っている｡勿論かなりの高額｡

『薬』苦い飲み薬｡薬師と呼ばれる人物が色々な所に卸している｡万能薬｡

『俺に逆らうからこうなんだよ｡あ?』

『なｯ!!何で泣くんだよ!!……ｯ悪かった｡』

名前/紫呉‐sigure‐(　本名:白河 惟月‐ｼﾗｶﾜ ｲﾂｷ　)
年齢/24歳
性別/男性
立場/『in the dream.』使用者

性格/俺様で口が悪く平気で人を見下すが､仲間と認識している者に対しては気さくで人懐っこい｡ﾃﾞﾚ3割､しかしﾃﾞﾚを発動するとﾊｯとしてﾂﾝﾂﾝし始める｡自分の暴言で人が傷付くと挙動不審に｡後々慰めようとするが不器用である｡

容姿/黒髪に暗い紫の三白眼｡目に掛からないくらいのｽﾄﾚ-ﾄで襟足は少し長く､無造作に流したり跳ねさせている｡目付きは悪い｡男性にしては色が白く､176cm程の背で細身｡ﾓﾉﾄ-ﾝ系のﾊﾟﾝｸﾛｯｸ的な服装が多い｡

武器/大太刀(残り2つは希望者にお任せ)


備考/一人称は俺､稀に俺様｡若干中二病的な要素が混入している｡礼儀知らずで敬語が特に苦手｡甘い物が大好きだが皆には隠している｡現実ではIT企業の社長｡深緑とは言い争いっぽくなるが､ﾗｲﾊﾞﾙっぽい様な｡意外と息が合う｡





『あたしは深緑､宜しくね!って…あれ?』

『怪我､大丈夫?辛いなら寝てていいよ｡』

名前/深緑‐miroku‐(　本名:赤崎 楓‐ｱｶｻｷ ｶｴﾃﾞ　)
年齢/12歳
性別/女
立場/『in the dream.』使用者

性格/明るくしっかり者で負けず嫌い｡ｸﾗｽでも常に中心に居るﾑ-ﾄﾞﾒ-ｶ-で､思いやりがある｡我侭で頑固な所もあるが､基本単純｡可愛らしい駄々を捏ねることも｡ただ､状況を理解し冷静に考える事が出来る｡

容姿/ﾓｶﾌﾞﾗｳﾝのﾎﾞﾌﾞﾍｱ-でやや癖っ毛｡くりくりとした深緑の瞳は大きく､どんぐりの様にまん丸｡幼い顔付きで発展途上らしい華奢な体型｡程良く焼けた肌で背は155cm程｡ﾎﾞ-ｲｯｼｭな服装を好み､緑系統や白っぽい服装を好む｡

武器/鞭(残り2つは希望者にお任せ)

備考/一人称はあたし｡女の子らしいがどこか強気な口調で物怖じしない｡しっかりした子なので子供なりに礼儀を弁えている｡紫呉とは合わない様だが協力すれば息ﾋﾟｯﾀﾘ｡辛いものが大好き｡現実では普通の中学生｡





『頭大丈夫?(怪我的な話で)』

『やｯ………こここ来ないで下さいｯｯ!!』

名前/橙果‐touka‐(　本名:藤代 美優‐ﾌｼﾞｼﾛ ﾐﾕ　)
年齢/18歳
性別/女
立場『in the dream.』使用者

性格/おっとりとした人見知り｡見知らぬ人にはあわあわと身振り手振りを交えてしまうのが癖で､結構心配症｡お人好しで困っている人がいれば誰彼構わず手を差し伸べる｡しっかり者ではなくﾄﾞｼﾞもするが､少々天然が混じった可愛らしい子｡素直故､稀に無意識に毒を吐くことも｡

容姿/ﾍﾞ-ｼﾞｭっぽいｸﾘ-ﾑ色のふわふわした髪はｾﾐﾛﾝｸﾞで前髪もふんわりと左側に流している｡焦げ茶だが若干橙を入れた様な瞳は大きなﾀﾚ目｡少しふっくらとした体型で身長は157cm｡体重は55kg程｡ぽっちゃりではないがｸﾞﾗﾏﾗｽであり､ゆったりとしたﾆｯﾄの服や落ち着いた膝下のｽｶ-ﾄが多く､過度の露出は好まない｡肌は色白｡

武器/様々な効果の煙玉(残り2つは希望者にお任せ)

備考/一人称は私｡年下にも敬語が抜けない｡人を傷付けたくない為､刃物類は持っていない｡煙玉も睡眠薬とかばかり｡現実では新卒者(普通の事務仕事)｡危機感が薄くお菓子で釣られる｡





『ほらほら､泣かない泣かない｡笑った方がええよ｡』

『僕の友人傷付けておいてﾀﾀﾞで済むと…?嗚呼､言っても理解出来ませんよね｡』

名前/蒼人‐aoto‐(　本名:高月 紫苑‐ｺｳﾂﾞｷ ｼｵﾝ　)
年齢/29歳
性別/男
立場/『in the dream.』使用者

性別/穏やかで優しいお兄ちゃん気質｡面倒見が良く頼まれ事は断れない性分で常識人｡滅多に声を荒げたりはしない冷静な人物で､注意も優しく諭す様な｡叱る時も同様｡お人好しに見えて計算高く腹黒いが､義理の妹以外へは見せた事の無い猫被り｡

容姿/焦げ茶の短めの髪を整え､瑠璃色の瞳は閉眼されている｡楕円の細い銀縁眼鏡をかけており､昔からの狐目(最早糸目)｡178cmと高めの背で細身に見えるが割とｶﾞｯﾁﾘ｡色白程ではないが色黒でもない｡ﾜｲｼｬﾂに黒い細身のﾊﾟﾝﾂ等ﾗﾌな感じ｡右目尻に泣き黒子｡

武器/ｶﾞﾊﾞﾒﾝﾄ(残り2つは希望者にお任せ)

備考/一人称は僕｡稀に関西の方言が出る為､敬語で話す｡現実では外科医｡渋いお茶を好み､よくｼﾞｨｼﾞとか呼ばれたりするがまだ三十路ではない｡多分怒らせると怖い人でﾄｯﾌﾟ3に入るかと｡



※まだまだ続きますが自由枠､説明あり

「何でこんな場所に人間が居るの?」

「別に俺､取って食わないし｡つか怯えないでくれる?ｳｻﾞｲ｡」

名前/レイ
年齢/外見18歳前後
性別男
立場/『paranoia』薬師

性格/冷静沈着でｸ-ﾙ｡口数が少なく感情の変化も乏しい｡口を開けば辛辣で､良く言えば素直｡悪く言えば冷酷というか｡不思議っぽい雰囲気を纏うがｽｷが無く､警戒心が強い｡一匹狼｡

容姿/青みがかった黒髪に黒に近いふさふさの狼耳が生えており､灰青色をした切れ長の三白眼｡やや伏せ目の為に目付きの悪さは紫呉程ではない｡ｶｯｺｲｲよりも美人な顔立ちをしており､色白で体の線が細い｡身長は174cm程｡蒼人に似て白いﾜｲｼｬﾂに黒い細身のﾊﾟﾝﾂ等を好む｡臀部にはふさふさした尾｡鋭い犬歯がある｡

武器/ﾒｽ数十本(残り1つは希望者にお任せ)

備考/一人称は俺｡肉食ではなくﾍﾞｼﾞﾀﾘｱﾝで正に医者の不養生というか｡人間に両親が殺されて以来人間を嫌っており､口調がいちいち刺々しい｡医者でもある為に医療系は詳しい｡ﾜ-ｳﾙﾌ｡





「ｱｲﾂ､何?」

「も-､○○ったらおもしろい!もっとおはなしきかせてよぉ~」

名前/猫丸‐nekomaru‐
年齢/外見15歳前後
性別/女
立場/『paranoia』闇ﾊﾞｲﾔ-

性格/典型的なぶりっ子で甘え上手｡貢がせ上手｡女に嫌われるﾀｲﾌﾟかと思えばそうではなく､女に対しても上手に受け答えする辺り世渡り上手とも｡捻くれに捻くれており､もう清々しいくらい見事｡我侭で自己中であるが､悪口はあまり言わない｡

容姿/真っ白な前髪ﾊﾟｯﾂﾝのｼｮ-ﾄﾍｱに薄い桃色のﾊﾟｯﾁﾘした瞳｡可愛らしい顔立ちで元々ｱﾋﾙ口である｡頬に三本のﾋｹﾞと頭頂部に白い猫耳があり､臀部には二つに分かれた尾もある｡ｺﾞｽﾛﾘやﾛﾘ-ﾀではないがﾌﾘﾌﾘした服装､露出が激しい服装を好み､胸元はまな板｡身長は147cmと小さい｡

武器/己の頑丈な爪を伸ばして戦う(他1つは希望者にお任せ)

備考/一人称はうち､ねこまる｡平仮名を多く使うお子様的な口調で語尾は母音を伸ばしたり｡ただ､機嫌が悪いと口が少々悪いとか｡人間は弄りがいあるくらいにしか思っていない｡猫又｡




※next自由枠について