. 2015-07-30 00:09:40 |
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2415年────
今から300年程後の日本では、望む夢が見られる機械が発明された。
『in the dream.』と名付けられた其は小さな綿飴に似た形で、額に貼れる様工夫されていた。洗えば繰り返し使用出来るなど防水性に優れ、値段も手頃だった為に爆発的に売れたのだった。
しかし、そんな都合の良いもの、と疑問を持つ者も出てくる様になった。
自ら手に入れ、中の小さな小さなマイクロチップの研究を始めたのである。その中でも確信に近付いたのはジャック·ブライアンという初老のアメリカ人男性である。
ジャックが使用中止を呼び掛け始めた頃、10歳から29歳迄の男女が次々に昏睡状態になるという事態が発生。『in the dream.』は販売中止となった。
『in the dream.』とは、人工知能を持ち合わせたプログラムとでも言えばいいのだろうか。創設者であるアレン·リズヴェルトは息子を幼い頃に亡くし、妻も最近交通事故で失ってしまった40代の男性である。アレンは自分の為、愛する家族に会いたいが為に機械を発明した。それだけには飽き足らず、人工知能をプログラミングしてしまったのだ。不完全な知識のまま設けた人工知能は勝手に成長し、人間達を昏睡状態にしてしまったのである。
『in the dream.』は言った。「僕の目的はある世界を救う事。無理矢理僕を壊そうとしたら…、この子達の脳を破壊するよ。皆には命…つまりは精神を掛けて戦ってもらう。もしも夢の中で死んじゃっても、現実では死なないよ。一生植物人間だけどね。」と。
これは、数人の男女が戦い、誰かを愛し、人を思いやり、時に人を傷付け、成長していくお話。※専門用語は間違っている可能性大なので雰囲気で理解して下さい。
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