ぬし 2015-07-18 02:31:05 |
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リドア>
嫌味じゃないぜ、もし顔が固まり過ぎた時はシャベルで叩いてあげるよ。水煮より味噌煮をお勧めするぜ、煮込む時間は半日、ちょくちょく灰汁を取ってくれれば尚良し。スコーンを半分に割って、クリームに浸しながら食べると美味くてね…って貴族がサロンから出てきた時に言ってたのを聞いたんだ。君もやらないかい。
(第一王子が背負うものは自分には重過ぎて避けたい道、しかし生真面目な青年に悪い気など一切せず自身の頭を小突きながら要らぬ親切を述べて。冗談言う相手を「おや珍しいこった」と少々訝しげに思うも直ぐに消え去り、冗談に冗談で返して鼻を上へ向け。ドアベルの音色に一緒耳が動き、また顔を元に戻して彼が居れば天敵など気に介さぬ様相でいて。周囲を伺い期待を含ませた眼差しで王子の後頭部を見つめ。)
リース>
ん。これはこれ、それはそれ。大の大人が泣いたり騒いだりしたら皆驚くよ、目立って注目されるのはまっぴら御免さ。ううむ、これで決まりだね。……聞こえたのかな、もう一回。………やっと来たぜ我ながら大仕事だったよ。
(この空気を一掃しようとすっぱり斬り込みの一言。親切心から言ってくれているのだろうと思いながらも捻くれた言葉で場を収めようとし。それでも口の中で小さく「ごめん」と。お互いオーダーするものが決まれば促されるままにボタン押下。店内に響く音の後の返答を待つも無言、もう一度押下。ハアイと若い声が返ってきたのを耳にすれば机に突っ伏して息を吐き。)
シルヴィ>
君が言うなら相当ギャップがあるんだろうね、悪魔に釜茹でされる方がマシだよ。洋食で良いのかい、俺のお勧めねえ……。夏だというのを無視していいならあるぜ、このオニオングラタンスープが何とも良い味をしているのさ。スープは洋食のコースに欠かせないし、バテていても飲みやすいよ。
(熱にやられたかの如く目眩がして青白い顔がなお一層青ざめ。勢いで左頬から髭が飛び出てまた引っ込み。ふんふんと王女の話を聞いていたが、お願いされたのだと知れば向かい側の席から身を乗り出し。ページをちんたら捲り黙って考えた結果その一品を指差して。かつてまだ幼くて放浪していた時に親切な人間が飲ませてくれた思い出から、お人好しの彼女も気にいるだろうと判断し口角を上げ。)
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