恋水 2015-07-07 19:03:39 |
通報 |
>宮瀬さん
失礼しますね――…少し冷たいですよ。
(聴診器を耳に掛けながら心臓へとチェストピース(皮膚に当てる金属部分)を近づけて、それから聞こえてくる確かな心音に安心したような表情をしながら、それでいてカルテに書き込むときはやはり医者らしく真剣な面持ちになって)
はい、大丈夫ですよ。――…俺でいいんですか、というお話でしたね。実は宮瀬さんにしかできないご相談で。近頃中庭に赤色の花を植えようと思っていたのですが、一体どんな花がいいのかと迷っていたんです。――…宮瀬さんには酷な質問でしたでしょうか。
(少々迷った素振りをしながら、しかし口をキュッと締めて思い切ったように上記を述べて。話すか否か迷った末の決断であったが、彼の赤色が中庭に映える姿をもっと見てみたいという心意もあり。プラスして、彼が自身の吐き出す赤色にどんな思いをもっているのか、嫌悪感があるのならばそれを少しでも解消できないかと。しかしやはり余計なお世話だっただろうかと不安そうな表情をしながら)
トピック検索 |