?? 2015-06-27 07:38:41 |
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>三月兎
どうせ貰うなら可笑しな冗談より甘たるいお菓子がいいねえ…まあ、今は不要だろうけれど。
(相手の頭の可笑しな言葉や行動は慣れっこだが如何せんわざわざその対象に選んだ事柄が悪く、自分のトラウマを抉ってくるような台詞はそれが冗談と分かっていても相手に差しだしたティーカップごと腕を引き戻したくなるくらいには此方に衝撃を与えて。しかし熱い紅茶を注いでいる最中ということもあり僅かにカップを握る手が震えるだけに留まるが、それでもやはり少しだけ不機嫌になったように唇を尖らせると表情を曇らせて。注ぎ終わった後にちゃぽん、と何度も鳴る水音は角砂糖が放り込まれる音だろう、ティーポットの存在がある以上向きたくとも向けない相手の方から聞こえる音に時折ぴくりと耳を動かしながら相手が動きを止めるのを待ち。漸く注がれた紅茶を自分の元に引き、底に溶けきらず残った角砂糖を金色のスプーンですくって口に含みながら呟きを漏らすとソファのようなふかふかとした作りの椅子に膝を抱える様にして座り直し、そうして身を縮こまらせたまま紅茶を啜り始めて。そうして相手を眺めながら不意に思い出したように茶会のテーブルから少し離れたところにあるティーカップに生えた深い青色の蕾のついた花を指さすと相手に忠告を口にして。)
――ああ。花に紅茶をやるのはいいけれど、僕の花には掛けないでおくれよ。そこのティーカップに入れてある花だ。何でも星の実が鈴のようになるらしいから、楽しみにしているんだよ。
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