夢を守る者 2015-06-13 17:34:47 |
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>ヴェルディ
……俺を、そんなに良い人間みたいに思ってるのはお前くらいだ。
(真面目な表情から一転、茶化すように笑う相手だがその言葉に至って偽りはないように思える。そもそも相手は嘘を吐くほど難しいのは元来好まないし、こと人間関係においてはそれが顕著だ。しかいそれだけに、聞いたのは自分と言えど相手の言葉は嫌という程に真っ直ぐ伝わってきて。相手から顔を逸らしては、再びリンゴを齧って目を伏せ。「俺は、お前みたいに沢山の人に優しくなんか出来ないし、知っての通り卑屈で屁理屈ばっかで……そんな俺でもお前は優しくしてくれるから、俺は相応のものくらい返したいって。思って……それだけだよ。根がいいわけじゃない」相手の言葉は素直に嬉しい。しかしそれをどうしても素直に受け取れないのはやはり自分で、前記を呟いては小さく息を吐き隣の竜の背を撫ぜて)
>フィレイ
-----ま、待てッ。
(悲しげな顔を見せる相手。そこで漸く自分が酷いことをしていると理解すれば、去ろうとする相手の手を咄嗟に掴んで相手を引き止めて。掴んだはいいものの、何を言おうかまでは考えておらず口を何度も閉じたり開いたりして言葉を必死に考えては、やがて「---悪かった。自分で言うことじゃないが、あんまり人付き合い得意じゃないんだ……。あんたみたいな真っ直ぐで純粋な人の言葉がその、眩しすぎて……変に萎縮したというか。だからあんたは悪くない、すまなかった」とやっとの思いで呟いて)
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