>真白 ありがとう。 (広い施設の中には異種と看守を合わせると相当な人数が属しているが、名前を呼ばれる事はほとんどなかったため、淡白な返答でも何処か嬉しそうに目を細め。たっぷりと躊躇うような間を置く相手に、名を聞くことを諦めかけたその時、周囲の音で掻き消えてしまいそうなほどに小さな声で告げられる単語に「ん、…ましろ?」相手のほうに耳を傾けるように少し顔を近づけながら、聞き間違いではないか確認するように問い。)