ハザマ 2015-05-13 13:04:14 |
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>アマネさん
ああ、やっぱり。ええ、変わっていませんので大丈夫ですよ?(気さくに微笑む相手からそっと翳された紙面を見ると確かに己の字で書かれた連絡先で、変更等ないかと確認を取る相手には特に変わっていないと笑顔で頷きつつ)
あ、…はい、上着に入ってて。…あなたがプレゼントした物だったんですか、どうりで似てるなと。(綺麗にハーフアップされた髪が解かれると花のような芳香が鼻腔を掠め、懐かしい匂いな気がしながら相手の首が疑問げに傾くのを目にして。不意に溢された"簪"との単語に心を読まれた気がして少しどきりとし。相手が先程抜き取ったその飾りの付いた紅玉メインの簪へと視線を落とすなりそっと己の上着の内ポケットから似通った簪を取り出すと相手の手の隣へと並べるように。漸く自分の手持ちにあった謎の持ち物の全貌が見えてくると、その殆んどが相手に関するもので。ふと何かに気付いたように止まり、もしや所々に記憶障害があるのでは無く相手に関する記憶のみが抜け落ちてしまっているのでは?と、何と無くそんな臆測が一瞬脳裏を駆け抜けるもののそんな器用な現象が自然と起こり得るのだろうかといった疑問も同時に浮上してまだ想像の範囲から出ずに。変に黙ってしまった間を埋めようと笑顔を繕いながら相手の言うプレゼントとの事が気になったのか「…あ、えっと。これは何で私に贈ってくださったんですか?」と、その簪を贈った経緯が少し気になって相手から聞こうとして)
あ、いえ…!嘘を付かれただなんて思ってませんよ?…その、確かに吃驚しただけで、頭が付いていかないと言うか…。まさか私のような者が、誰かと一緒になるだなんて…、(此方とは対照的に顔が青褪めていっているような気がする相手の表情に気付くと慌てて此方も両手を振って弁解し、契機を逃して驚かせてしまったと謝るその水色の眼差しは此方が傷付いていないかと気遣う温情に溢れており。記憶を無くした此方の相手をするだけでも気を揉んで大変であろうに、更に此方を心配するだなんて良い人なんだなと。まだ会って間がないものの自分がこの人に惹かれたのも何だか少し分かるような気がして)
無かった事に…って、(そう伝える相手の声が少し震えている気がしながら視線を上げると、きっと此方を気に掛けて気丈に振る舞って居たのだろう、今にも降りだしそうな空色の瞳を目にして不意に心臓が掴まれ。溢れた涙でぽろぽろと落ちていく雫に相手の手を気付けば取っていて)
あ、あの。…確かに、こんな状況ですし…貴方がお辛い気持ちも、きっと私には計り知れない程なのかも……しれませんが。(子供達も相手を心配して見上げる幼い視線が集まりながら、此方も自分の部屋で見付けたあの婚約を窺わせるようなものはこの人の為に自分が隠し持っていたのでは?と。こうして明るく振る舞っていた相手も此方との記憶の相違に段々と限界が来たのかもしれない等と思うと、以前の自分が隠し持っていた所持品の全てを把握している相手の話を信じた上で目の前で泣いている相手の手を少し強めに握って、朱がひかれた目尻にそっと触れて涙を優しく拭い。じんわりと体温が馴染む気がしながら)
―もう少し、待っていてくださいますか?…思い出すまで、…今は、確かに何と言って良いか分からないんですが。…必ず思い出せると信じてます、あなたのお話も信じていますので。だから、……(思い出すまで待っていてくれだなんて虫の良い話だろうか、ただ泣いている相手の顔を見ると何故だか胸の痛みが止まず。「アマネさん、…が。こちらの記憶が戻るまで待てるならで構いません。…それか、今はどなたか良い方がいらっしゃるんですか?」と、努めて笑顔でいようとしながら相手が今他の誰かを好いているのなら記憶の無い自分には止める権利が無いように思えて。ただそう自分で"他に誰かいるのか"と口にした瞬間、途轍もなく悲しいといった感情に何故か苛(さいな)まれて相手の手を握る圧が自然と強まり)
>ラグナ君
その節はご心配をお掛けしましたね?(ブレードを振り抜いた相手が此方を向くとその鮮やかな異色の瞳(め)が見え、歯見せて笑う無邪気さは彼が元気という証拠として受け取りながら相手から投げ掛けられる問いに直した帽子の鍔から手を外して)
ええ、大丈夫ですよ。元々頑丈なので、(セラミック製の先を地面に置く相手を帽子の下から見ながら世界の元神である彼の妹の近況を耳にしてそのまま立ち上がり)
の、ようですね?存じております。ノエルさんの所…、とはまた。これも数奇な巡り合わせですねぇ…。(珍しく畏まっているような相手の物言いに何と無く失礼ながらも笑いを堪えながら視線を逸らして頬を掻く相手の手前まで足場から音無く降りたち。第一素体の魂とその姉妹達ともいえる彼女達の巡り合わせには数奇な運命だなと括り。造り出されたこの世界で自分達の生きる意味を見出だして行くのであろう未来が何処と無く予測されるが。彼女にとって兄である彼(ラグナ)の存在は大きいのだろうと珍しく険の抜けた笑みを浮かべ。「…で?まだこんな所をぶらぶらと歩く柄の悪い浮浪者のままで良いんですか?お尋ね者は"一応"解除してますよ。…これ良い出来でしたのにね。」と、妹の為にも働き口を探さなくていいのか?と言いたげに。相変わらずの減らず口で残念げな様子のまま前世界でのお尋ね者の貼り紙をぺらりと出してきつつ)
まあ、これは私が記念に持ってるんですけどね?元気が無いときにこれを見て笑おうと。(ラグナのプラチナ変態コスの貼り紙←)
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