『 御 伽 噺 』3L

【都心】　>葉菜

ふふ、まぁ切ったら正直引きますけどねぇ？
(若干警戒されているのを感じながら彼女の切らないという返答に当然のように上の言葉を返し。しかしまぁよくそんなにもコロコロと表情が変わるなぁ。表情というものがほとんど変わらない自分にとってはとてもおもしろくて新鮮なもので。彼女が髪を守るように後ろに下がったのを見れば、あえて胡散臭い笑みを浮かべて、やだなぁ、貴女がすごく大切にしている髪なんでしょう？切るわけないじゃないですかぁ？と手を口元にあてて笑い。別に彼女が持つ『髪を大切にする』という人間のような特徴をバカにしているなどという醜い考えはしていないものの、御伽噺の皆はそれぞれそれなりに『人間』らしい部分をもっていて。しかもその部分は簡単に崩せるものではなくて。いつものように胡散臭い表面的な笑みを浮かべたままそんなことを考えて。しかし自分にはそういう部分があるのだろうか。立ったまま話をするのも、と、近くにあったベンチに座り、私ってどんな印象ですか？と彼女に問いかけ。

(/うわわわ、ありがとうございます…！！いえいえ、此方こそ意味不明なことばっか言っちゃってますしむしろ此方の伽羅的に警戒心のあるかわいいこの方が絡みやすいですから…！！(←))