猫 2015-03-18 13:55:38 |
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>右京
…俺が欲しいのは命だけでは無いのだがな。
(無言で俯き微かな自責の念に表情を曇らせていたが、不意に相手のしなやかな指先が髪に絡まりながらするすると心地良く肌を撫でる感覚に恍惚と瞳を閉じ。そこへ流れ込むように相手の声が鼓膜を揺らすと薄らと開く視界の隙間から弧を描く口元を見詰め、頬へと滑り下りてきた手に擦り寄るように首を其方へ傾けると細い指を絡め取るようにそっと掌を重ね。相手からの言葉や与えられる温もり、何気無い仕草を見るだけで求める気持ちは大きくなってしまい、己へ命を捧げんとするかの様な言葉に対し悩ましげに眉根を寄せてぽつりと漏らし。然し役人に対する相手の憶測は己には凡そ理解出来ない物で、恐らく知らぬ間に役人を威圧してしまっているのだろうと一人納得してしまえばその話からも直ぐに興味は逸れ相も変わらず風鈴の輝きを目で追っており。そうして穏やかな時間が流れるのは一瞬で、早くも邸に着いてしまえば物憂げな主人の溜息の後、着替えにと立ち去る後ろ姿を眺めれば役人を待たせているのであろう客間へ赴き。──さて、主人が来る前に軽く牽制でもしておこうか。襖を開き目にした役人の顔には微かな苛立ちが浮かんでいるように見えたがゆるりと口角を上げて笑みを向けてやればその視線は直ぐに逸らされてしまい、密かに苦笑を浮かべれば後ろ手に襖を閉ざし。本来ならば主人の顔を立てる為にも礼儀正しく振舞っておくべきなのであろうがそんな事は関係無く、寧ろ中途半端なプライドがある小男にはこの程度の扱いが丁度良いだろう。無礼を承知で男の目の前に腰を下ろすと「主人は些かお疲れの様だ。話は手短に済ませてくださいね…?」挨拶の一言も無く開口一番に要求を告げると非礼に怒りの視線を向けてくる男へまるで意に介さぬように表情には笑みを貼り付けており)
(/そんな、滅相も無いです!!寧ろ此方の方がご不満な点は無いかと…!!朗らかなご主人様とは似ても似つかぬ刺々した性格ですので何か御座いましたら直様ご指摘願います!
短くしてくださるのはとてもありがたいです…勿論長いレスをお返しするのも楽しいのでどちらでもウェルカムですね!← 此方こそ、出来る限り簡潔に纏められる様努力致しますので何卒宜しくお願い致します!!)
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