沼のぬし 2015-02-28 21:15:18 |
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>秋
…目的は俺の車だろ。
(男というのは案外単純なもので、それがわざとだとわかっていても何時もと違う甘えるような視線には弱くつい無駄に甘やかしたいような衝動に駆られ。しかし幾ら曖昧な関係で距離が近いとはいえども生徒に、しかも神聖な職場で下手に触れる訳にも行かないためわざと適当な素っ気ない返事返して。「課題は?」やる事がないなんてことは無いだろう、思わず呆れたような視線を横目で投げながら溜息を含ませた声音で短く問い掛けて。出席ギリギリなのだからせめてそれぐらいはしっかりしてほしい、何てどこか親心にも似た感情に思わず複雑な心境になりながらも眉を僅かに顰めるだけに留めて。)
>東雲先生
…無理は禁物っすよ。保健室なら、何時でも開いてるんで。
(これはどうしたものか、生憎自分には授業のアドバイスは出来そうにもなく短い沈黙の後に何とか告げたのは前者。保健室へ話をするためだけに訪れる生徒も少なくない。ならそんな風に教師が訪れるのも悪くないだろうと心の中で結論付いたのか珍しく小さな笑みを浮かべては視線を合わせて。しかし今この瞬間も落ち込んだ空気をどうにか出来ないだろうかと、「そういや、生徒達に大人気っすね。東雲先生。」保健室に訪れる生徒から度々聞く名前であった事を思い出してはそんな風に告げた後ゆったりと職員室へ向け歩みを進めて。
>高塚先生
__なんつーか、期待を裏切らないっすね。
(帰ってきた曖昧な言葉に尚の事不安に駆られるも相手の表情と声音から僅かに滲む何かを機敏に感じ取ればぐっと言葉飲み込み、代わりにハンカチが要らないとの台詞にしみじみとした口調で言葉漏らして。しかし自分の指先に絆創膏を貼るのは中々苦労するだろうし貼れてもすぐぐちゃりと剥がれてしまうだろうと経験上わかっている為小さく首を降れば、「あんまり格好悪い事になるのは嫌でしょ?」顎で目の前の椅子に座るように促してはぺりぺりと絆創膏の保護用紙剥がしながら傷がある方の手を出すよう視線で訴えて。)
>海崎
…あれ、お前部活生だったか?
(転んだから消毒して、何てことを偶然校庭を通りがかった際に言われてしまいわざわざ校庭まで怪我を見に行った帰り、見慣れない後ろ姿を見かければつい声を掛けてしまい。保健室に来る男子生徒がよく騒いでいる噂の美人さん。歩みを保健室から相手の方へと変更しては「何か面白いもんでもあるか?」自分には全く見つからない、と困ったように眉根に皺を寄せて。)
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